
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

Tokushukai medical group newspaper digest
2022年(令和4年)01月24日 月曜日 徳洲新聞 NO.1322 3面
「がんサロンの担い手不足が課題」と三谷MSW
八尾徳洲会総合病院(大阪府)がん相談支援センター・医療福祉相談室の三谷勇一MSW(医療ソーシャルワーカー)は、第14回アジア太平洋ホスピス緩和ケア大会で、「大阪府におけるがん患者サロンの運営候補者の特性:三次医療圏単位での65か所のがん診療(連携)拠点病院における大規模調査」をテーマに学会発表を行った。同大会は2年に1回、アジア太平洋地域の各国から参加があるグローバルな学術集会で、今回は完全WEB開催。英語を用いて発表した。
「がんサロンは“セルフヘルプグループ”の一種で、患者さんたちによる患者支援の活動です。さまざまな悩みに関して、お互いに相談し合ったり助け合ったりできるため、QOL(生活の質)の向上に資する貴重な取り組みです。その中心となる担い手の不足が課題であることから、どのような方が、がんサロンのリーダーに適しているかを大規模調査しました」(三谷MSW)
大阪府のがん拠点病院65施設のがんサロン参加者を対象にアンケート調査を実施。重回帰分析の結果、がんサロンの運営に興味がある人は、「他の人にがんサロンを教えたい」、「がんサロンは友だちを増やす機会となった」、「がんサロンは役に立つ」と考えている人が多いことがわかった。これは、他者との関係性のなかで、がんサロンに満足を感じている人は運営者になる可能性を示唆している。「調査結果をふまえ、今後、学会発表などを通じて、がんサロンの継続的な運営に資する提言を行っていきたい」と三谷MSWは抱負を語る。今回の発表で主催団体から研究助成金の交付が決まった。