徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2021年(令和3年)11月01日 月曜日 徳洲新聞 NO.1311 2面

病気のはなし68 重症度に合わせた薬剤 続々 
新型コロナ感染症治療薬 ③

新型コロナ感染症のパンデミック(大流行)から1年半以上、かつてないスピードで治療薬の研究が進み、重症度に合わせた製品がそろってきている。

新型コロナ感染症の軽症・中等症向けに開発された抗体カクテル療法に用いるカシリビマブとイムデビマブ、ソトロビマブに加え、既存薬の転用も進み、中等症・重症にはエボラ出血熱の治療薬であるレムデシビル、酸素投与が必要な中等症・重症には重症感染症や間質性肺炎などの治療薬であるステロイド剤のデキサメタゾン、JAK阻害薬(免疫の過剰反応サイトカインストームを抑制する)バリシチニブが国内で承認。

さらに軽症・酸素投与が必要ない中等症向け経口薬のモルヌピラビルや、重症向けトシリズマブも国内承認へ準備中だ。国内の企業では経口の抗ウイルス薬を塩野義製薬が開発中。富士フイルム富山化学の抗インフルエンザウイルス薬ファビピラビルの転用は追加試験を実施中だ。

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