徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2021年(令和3年)10月25日 月曜日 徳洲新聞 NO.1310 3面

改善活動“見える化”し共有
湘南鎌倉病院がQI大会開く

湘南鎌倉総合病院(神奈川県)は9月4日、医療の質や医療安全の向上などを目的に院内の活動成果を発表するQI(Quality Improvement=品質改善)大会を開催した。今回で10回目。病院全体指標であるワイドインディケーターに関し5演題、各部署からの一般演題が12演題あり、発表は計17演題に上った。感染予防のため講堂での聴講に加え、WEB配信と録画視聴を実施。同大会を通じ各部署の改善活動の“見える化”を図り、日頃の成果を共有した。

投票集計後に授賞式を実施

冒頭、篠崎伸明院長が「医療の質の向上や改善活動を推進するうえで大切な機会です」とQI大会の意義を強調。また大竹剛靖・副院長兼QIセンター長が「各部署の改善活動を知るチャンスです。もっと良くするには、どうすれば良いかをディスカッションし、さらなる改善につながることを期待しています」と呼びかけた。

発表演題に関しては聴講した職員からの投票に基づき表彰を実施。最優秀QI賞、優秀QI賞、QI奨励賞を選出した。

最優秀QI賞は放射線科の室賀幸代副主任が発表した「患者誤認ゼロへ」。徳洲会グループ全体で取り組むネバーイベント(決して起こしてはならない事象)のひとつでもあることから、患者誤認ゼロを目標に対策を実施。2つの識別子(患者IDと患者氏名)でモニタ確認を行うことを徹底した。

意識改革を根付かせるため「責任もって 機械と ねーむ」という標語を作成。同院放射線科の関根聡技師長の名字と絡め、3つの頭文字を取り「せきね活動」として推進した。結果、患者誤認発生件数は大幅に減少し、2021年4~7月の4カ月間で1件にとどまった。室賀副主任は「0件を目指し“せきね活動”を継続していきたい」と抱負を語った。

優秀QI賞は脳神経内科の山本大介部長(QIプロモーター・リーダー)の「身体抑制率の低減化」。ワイドインディケーターのひとつだ。身体抑制は患者さんの安全確保が目的だが、一方で身体的・精神的な弊害も指摘されている。患者さんの安全を確保しながら、身体抑制率の低減を通じ患者さん中心の医療を実現、病院全体の医療の質向上を図るため、身体抑制率10%(全国平均10.2%)を目標に改善活動を行った。具体的には①プロモーション(イメージキャラクターの設定)、②職員教育(講演会実施)、③薬物治療(フォーミュラリーの作成※薬物治療の標準化)。「各種活動を継続し、抑制が不要な患者さんの抑制を減らす努力を続けていきたい」と結んだ。

QI奨励賞はリハビリテーション科の西村彰紀副室長が発表した「より良い退院後の生活を目指して~退院時リハビリテーション指導数増加の取り組み」。西村副室長は、近年、急性期病院から自宅への退院が増加傾向にあることから、退院後の在宅での訓練などについて必要な指導を行う退院時リハビリ指導の重要性が高まっていると指摘。

そこで「スタッフへの教育」、「月毎の管理システム構築」、「指導内容の標準化」といった改善策を実施したところ、指導件数が増加した。西村副室長は「指導の質については改善の余地があり、職員教育やさらなる改善活動が必要と考えています」とまとめた。

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