徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2021年(令和3年)10月18日 月曜日 徳洲新聞 NO.1309 2面

病気のはなし66
軽症・中等症向け続々
新型コロナ感染症治療薬 ①

厚生労働省は9月27日、新型コロナウイルス感染症の治療薬としてソトロビマブを特例承認した。これは同感染症の治療薬として英グラクソ・スミスクライン(GSK)社が開発したモノクローナル抗体(点滴静注液)。酸素投与を必要としない軽症・中等症で、かつハイリスクの患者さんが対象となる。

GSK社の臨床試験によると、同治療薬は投与29日目までの24時間を超える入院または死亡が、プラセボ(偽薬)群と比較し79%少なく、重症化・死亡予防の効果が示唆されている(n=1,057)。主な副反応は下痢(投与群に2%、プラセボ群に1%発生)。

同治療薬は、7月に厚労省から承認を受けたカシリビマブとイムデビマブの抗体カクテル療法に続く、日本でふたつ目の軽症・中等症用治療薬だ。軽症・中等症の段階で対応することで重症化を防ぎ、ひいてはコロナ病床の圧迫やハイリスク患者さんの在宅療養、在宅死を低減できる――と期待されている。

一方、ソトロビマブ、抗体カクテル療法ともに点滴薬であることから入院加療が原則で、感染拡大期には病床が埋まってしまい、軽症・中等症例は入院したくてもできないケースが多く、タイミング良く治療を受けられるかが課題だ。このため、コロナ感染症“第6波”に備えるためにも、外来や宿泊療養施設、入院待機施設などで同治療薬の使用が可能となるよう、環境整備が急ピッチで進んでいる。

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