徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2021年(令和3年)10月11日 月曜日 徳洲新聞 NO.1308 3面

老健余目徳洲苑
感染症対策を強化
シミュレーション訓練行う

介護老人保健施設(老健)余目徳洲苑(山形県)は9月9日、感染症対策の訓練を行った。4月の介護報酬改定で全介護サービス事業者に義務付けられたためで、同施設は新型コロナ患者さんが施設内で確認され隣接する庄内余目病院(同)に移送するまでの場面を想定。全職員の3分の1に当たる約20人が参加し、シミュレーションを行った。訓練の実施には3年の経過措置期間が設けられているが、徳洲会グループではすでに老健かまくら(神奈川県)が実施するなど、いち早く取り組んでいる。

東北ブロックでは初めて

ゾーニング作業を確認実際の車両を使い庄内余目病院に利用者さんを移送

4月の介護報酬改定では5つの柱がベースとなっている。そのうち4つは国の方針に基づき、前回改定までの流れをくんでいるが、新型コロナや昨今の自然災害の影響を受け、「感染症や災害への対応力強化」が新たに加わった。これは、感染症や災害が発生した場合でも、利用者さんに必要なサービスが安定的かつ継続的に提供される体制の構築を目的とし、5つの柱のなかでも1番目に掲げている。

具体的な活動として、委員会の開催、指針の整備、研修の実施、業務継続に向けた計画などの策定、訓練(シミュレーション)の実施については、全介護サービス事業者を対象に義務付けられた。ただし、これらは3年の猶予期間を設けている。

こうしたなか、余目徳洲苑は徳洲会グループ東北ブロックの介護施設で初めてシミュレーション訓練を実施。当日は大利昌宏施設長(医師)をはじめ看護師や介護職員、相談員、事務職員など約20人が参加した。他に訓練のシナリオを作成した緑川律子・同ブロック介護保険事業担当部長、同じ地区のグループ老健3施設から看護責任者と事務責任者が2人ずつ見学に訪れた。

訓練は介護職員が排泄(はいせつ)介助で居室を訪れる場面からスタート。模擬利用者さんに熱感が見られたため状態観察や検温を行ったところ発熱を確認、看護師に報告した。看護師はPPE(個人防護具)を装着して居室で状態を確認し、施設長に報告。施設長の指示で抗原検査を行い陽性が判明したため、隣接する庄内余目病院に受診を依頼した。

この間、同時進行で事務職員があらかじめ定めていた表現方法を用いて館内アナウンスにより、情報共有を図ったり、利用者さんの移送ルートを確保したりするとともに、看護師と介護職員がゾーニング(区分け)を行ったりした。

訓練は約2時間で終了。藤井美奈・看護師長は「準備の段階で通路の確保や車両の手配など細かい部分まで職員同士が何度も話し合いました。事前の取り組みも大事だと思いました」。

大利施設長は「思いのほかゾーニングに時間を要しました。目の前で確認しましたが、考えている以上に大変な作業で、実際に患者さんが発生したらもっと大変だと思いました」と指摘し、「訓練の意義を実感しました」と強調した。佐藤正人・事務責任者も同じように「3年の経過措置がありますが、早めに実施して良かったと思います」と振り返った。

同施設は今後、今回参加できなかった職員を対象に訓練を実施していく考え。また、緑川部長は「今回の訓練の様子は動画に収めたので、参考にしながら東北ブロックの他の施設でも順次、訓練を実施していく予定です」と明かしている。

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