徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

直言

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保坂 征司(ほさかせいじ)宇和島徳洲会病院(愛媛県) 院長

直言 生命 いのち だけは平等だ~

保坂 征司(ほさかせいじ)

宇和島徳洲会病院(愛媛県) 院長

2021年(令和3年)9月13日 月曜日 徳洲新聞 NO.1304

地域の先生方が利用しやすい
開かれた病院づくりを進め医療資源を有効活用
医師会加入で職員のモチベーションアップも

「Ça va ?」(サバ)皆様、お元気にお過ごしでしょうか? 新型コロナ感染症の影響で人と直接接する機会が激減して1年半が経過、WEB会議などが急速に普及し、その簡便性・有用性を実感しています。一方、実際に会わないと議論できないこと、うまく伝わらないこともあり、新たな出会いもなく応援を含めた業務提携やリクルートのチャンスも生まれにくいなどデメリットも多く、直接的コミュニケーションの重要性を感じています。

有事の際に変化できる組織 "断らない"信念が原動力

さて、当院は開院して18年目を迎えた今年6月1日に、宇和島医師会および愛媛県医師会に加入しました。貞島博通(さだしまひろみち)先生(現・福岡徳洲会病院総長)が院長として赴任し、開院以来、この地域で当院が必要不可欠な存在となることを追求し、変化を続け、病棟編成は現在のケアミックス型になりました。また、救急当番日も担い、"断らない医療"を継続したことが今につながったと思われます。医師会の先生方の満場一致での承認でした。ご尽力いただいた宇和島医師会長の増田潤先生に心より感謝申し上げます。すでに高齢化率約40%の宇和島市で、診療所の先生方も高齢化、また、へき地という立地条件も重なり近い将来、医師不足が懸念されています。地域の先生方が利用しやすい開かれた病院づくりをさらに進め、限られた医療資源の有効活用を行い、医療供給が不足しないよう配慮しながら今後の運営に努めたいと考えます。

また医師会への加入は、大半が宇和島に縁がある当院職員にとってもうれしい出来事だったようです。穏やかで勤勉な南予(なんよ)気質の職員の頑張りで、ここまで来ることができましたが、職員のさらなる仕事へのモチベーションアップにつながることを期待します。

新型コロナ感染症第5波は宇和島にも波及しており、第4波に続き入院患者さんを受け入れています。職員は使命感をもってコロナ病棟の業務に取り組んでおり、心強く誇らしい限りです。徳洲会グループだけで全国の新型コロナ感染症入院患者さんの約3%を担うことができている理由は、全職員に徳洲会の理念が浸透しているからに違いないと実感しています。よく「有事の際に変化できる組織が生き残っていく」などと言われます。変化には原動力が必要で、我々の場合は"断らない"という信念が原動力として皆に浸透しているからだと確信しています。コロナ禍が長期化するなかで職員の疲労も蓄積されています。新型コロナ感染症の早々の終息を期待してやみません。

要請する側の患者さんや職員の満足度が高い応援

昨年3月から始まった与論徳洲会病院(鹿児島県)への外科応援も1年半が経過し、目下継続中です。島唯一の病院長として医療を一手に引き受けている高杉香志也(かしや)院長の姿を見て、「私なんかまだまだ恵まれているな」と半ば自虐的な気持ちで毎回、宇和島に帰るわけですが、高杉院長は「誰が院長であっても島の医療の質が変わらないシステムづくりが重要」と言われます。へき地にいる私も全く同感です。個人の頑張りに依存しない離島・へき地医療への継続的なサポートが必要だと強く感じています。

また、応援を要請する側でもあり、応援する側でもある私の意見として、理想の応援とは「すべからく要請する側の患者さんや職員の満足度が高い応援であるべき」と思っています。長期的な応援も要請する側のニーズや満足度に基づいた定期的な見直しを行い、より必要とされる所へ、より多くの応援ができるよう、修正ならびに需要と供給のバランスを取ることが肝要です。そのためにも、困ったところに黙ってそっと手を差し伸べてくれる先生方がさらに増え、離島・へき地で量的・質的に医療がより一層充実することを願います。またそれは、徳洲会だからこそできると信じています。

最後に、当院の目の前には穏やかな宇和海が広がり、釣りの聖地とも言われています。コロナ禍で人の集まりが制限されるなか、当院3年目の私は、ついに船のかじ取りにも興味をもってしまい船舶免許を取得しました。ちょっと沖に出れば大きな鯛や鯵、そしてもちろんサバなどさまざまな魚が釣れます。興味のある方は世の中が落ち着いたら、私が船長としてご案内いたしますので、ぜひお越しください。一度きりの人生、明るく皆で頑張りましょう。

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