徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
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2021年(令和3年)9月13日 月曜日 徳洲新聞 NO.1304 三面
「工夫して職員の災害意識を高めたい」と渡會看護師
庄内余目病院(山形県)の渡會輝美看護師は、オンラインで開かれた日本災害看護学会第23回年次大会(ライブ配信9月4日、オンデマンド配信9月4~30日)で示説した。テーマは「東日本大震災余震時における当院職員の初動に関する実態調査」。
同院は今年2月に震度4の地震を経験。2019年6月に同じ震度4を経験した際、防災救急委員会が職員に自主登院基準を周知していたことから、渡會看護師は防災教育の成果と課題を明らかにしようと、全職員377人に初動と意識に関するアンケート調査を実施。
その結果、自主登院基準やマニュアルが浸透していない状況が判明。一方で、研修会やeラーニングが初動に寄与していることも明らかとなった。渡會看護師は、マニュアルをより具体的な行動レベルで周知する必要性などを挙げ、「より効果の高い研修の企画やマニュアルの工夫が不可欠」と締めくくった。