徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2021年(令和3年)9月13日 月曜日 徳洲新聞 NO.1304 二面

札幌東病院・放射線診断科 パニック値を迅速報告
独自の入力フォーム設定

パニック値を入力する診療放射線技師

札幌東徳洲会病院の放射線診断科は、撮影した画像に命にかかわる所見を確認した場合に、パニック値として診療放射線技師が迅速に医師に報告する仕組みを構築している。電子カルテ内に独自の入力フォームを設けるなど標準化を図った結果、90%を超える報告率を達成。同科では勉強会を定期的に開き、読影力を鍛えるなど研鑽(けんさん)を積み、医師のサポートを通じ診療の質向上に貢献している。

"パニック値"は、もともと検体検査や生理検査の異常値を指す。札幌東病院は救急や入院患者さんのCT(コンピュータ断層撮影)、MRI(磁気共鳴画像)の画像に関し、担当した診療放射線技師が、命にかかわる病態の可能性がある所見を確認した場合、従来は口頭で医師に報告していた。

「当院が取得している国際的な医療機能評価のJCI認証は、継続的な質改善(QI)を医療機関に求めています。QI活動の一環で電子カルテ内に独自の入力フォームを設け、口頭で医師または看護師に伝えた後、同フォームを通じパニック値の所見を登録・報告するルールをつくりました」と放射線診断科の岡崎健也副主任(診療放射線技師)は経緯を説明する。

入力フォームは異常のある部位、誰に伝えたか(検査指示を出した医師、指導医、担当看護師)、手段(電話連絡、直接伝達、書面など、伝えた際の方法)、時刻、報告者の欄がある。検査終了から30分以内に入力するのが決まりだ。

2019年4月に開始、報告率は当初70%前後だったが、入力を徹底するよう周知を繰り返した成果が実り、20年3月には97.73%にまで上昇。目標の90%を大きく超えた。

辻野和徳・同科技師長は「初期研修医から画像に関して質問を受けることがあり、的確に読影を補助することが診療放射線技師には求められます。救急であれば一刻も早い報告が救命率の向上につながる可能性もあります。読影力を高めることが重要ですので、部署内で勉強会を毎月開催しています」と意気盛んだ。

PAGE TOP

PAGE TOP