徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2021年(令和3年)7月12日 月曜日 徳洲新聞 NO.1295 三面

日本臨床工学会 徳洲会40演題超発表 部会挙げ全ブロック参加!

第31回日本臨床工学会が熊本県で開催された。テーマは「臨床工学技士として望む姿と望まれる姿~Challenge to the next stage~」。コロナ禍のため、会場には一部の関係者や演題発表者が集まり、多くはWEB参加となった。徳洲会グループは全演題数の約1割に当たる合計40演題超を発表。各施設の臨床工学技士(CE:Clinical Engineer)が精力的に取り組んだ背景には、徳洲会グループ臨床工学部会の学術研鑽活動に注力する姿勢がある。

パネルディスカッションで本間室長の発表に座長として耳を傾ける高木顧問

今回、全プログラムを通じた総演題数は495演題。徳洲会はパネルディスカッションやワークショップ、一般演題など多岐にわたるセッションで合計40演題超を発表した。北海道から沖縄まで、離島を含むグループの全ブロックから発表者を送り出し、多様なテーマで自院の取り組みなどを紹介した。「若手CEとのぶっちゃけトークオンライン座談会」では、パネリストとして南部徳洲会病院(沖縄県)の宜保拓磨CE、比嘉玲音CEが登壇する場面も見られた。一般演題のうち、名古屋徳洲会総合病院の村上堅太・臨床工学室副主任が発表した「難治性心原性ショックに対するImpella治療における生存予測因子の検討」が優秀発表賞を受賞。

今回はCEの業務内容に言及する発表も散見された。背景には、国が進める「医師の働き方改革」にともなう医療関連職種の業務範囲の見直しがある。湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)の高木政雄・臨床工学科顧問(日本臨床工学技士会常任理事)は「CEで言えば、新たに①静脈路確保、②薬液投薬、③抜針・止血、④血液浄化施行時の動脈表在化への穿刺、⑤心血管カテーテル治療時の電気的負荷、⑥内視鏡外科手術での硬性鏡保持――の6業務が認められ、今後、国から示される講習をふまえ病院ごとのニーズに応じて業務を展開していくことになります」と説明する。

徳洲会グループ臨床工学部会でも、こうした動向を受け部会長の河村誠司・岸和田徳洲会病院(大阪府)臨床工学室技士長が今年度の目標に①タスクシフト/タスクシェアによる業務確立、②e-le-arning運用による教育および情報交換――などを掲げ、実現するために「学術研鑽活動にも一層注力する」ことを打ち出している。

全体の1割に及ぶ発表数

こうした部会の方針をベースとし、全体の1割にも及ぶ演題発表となった。河村部会長は「徳洲会のCEは、学術研鑽活動を通じて思い描くCE像に近づく努力を怠らないと同時に、患者さん、すべてのスタッフから望まれる業務を確立してまいります」と意気軒高だ。

演題発表者と演題名は次のとおり。

【パネルディスカッション】

▼本間久統・庄内余目病院(山形県)医療安全管理室室長「『臨床工学領域における医療安全対策~医療の安全を保つには~』─血液浄化領域における医療安全─」

▼玻名城尚・南部病院臨床工学部主任「当院における認定制度の活用方法と高気圧酸素治療専門臨床工学技士の役割」

【ディスカッション】

▼野地亮平・徳之島徳洲会病院(鹿児島県)臨床工学科主任「離島医療における内視鏡業務の現状について」

【ワークショップ】

▼奥田正穂・札幌東徳洲会病院臨床工学科技士長「循環器分野におけるタスクシフト/シェアによる業務変革~当院のSHD業務の現状~」

【一般演題】

▼中西孝次・八尾徳洲会総合病院(大阪府)臨床工学科副技士長「内視鏡スコープ修理費用削減への取組と有用性の検討」「故障分析フォーマットによる教育を試みて」

▼山野秀仁・野崎徳洲会病院(同)臨床工学科副技士長「徳洲会グループ内 施設ラウンドを行って」

▼福川佳奈・吹田徳洲会病院(同)CE「グループ病院でのローテーション研修を用いた新人教育を受けて─今後の課題と展望─」

▼宮國洋平・南部病院CE「ATP測定器を用いた新人臨床工学技士への内視鏡洗浄指導」

▼當銘一臣・同CE「パラコート中毒による人工呼吸器管理の経験から」

▼松本拓也・近江草津徳洲会病院(滋賀県)臨床工学科主任「当院における二人穿刺法導入後のインシデント分析」

▼木村友紀・同CE「他施設からの内視鏡業務指導を受けて」

▼坂野梨絵・福岡徳洲会病院臨床工学科副主任「一次救命処置後の輸血拒否透析患者に対する集中治療の一例」

▼加藤泰之・鎌ケ谷総合病院(千葉県)臨床工学科技士長「病棟透析療法時の無線LANによる透析装置運用の検討」、「アフェレーシス治療用システムの導入と自動記録化を目指して」

▼高田敏也・松原徳洲会病院(大阪府)臨床工学科主任「人工心肺統一回路作成に向けた取り組み」

▼谷健太郎・同副主任「病院設備管理業務への取り組み」

▼萱村和茂・同CE「高気圧酸素治療における治療中止の現状と改善策について」

▼米澤昭一・中部徳洲会病院(沖縄県)CE「臨床工学技士の麻酔アシスタント業務に対する当院の取り組み」

▼岩本和也・岸和田病院臨床工学室副技士長「当施設で発生した麻酔開始後の麻酔器トラブルと課題」

▼梅田健太・同CE「当院におけるIMPELLAの使用経験」

▼板橋淳子・千葉徳洲会病院臨床工学科副主任「メンテナンスの標準化を目的とした手順書の作成」

▼田中朗人・同CE「バッテリー切れによる呼吸器停止トラブルを経験して」

▼林貞治・千葉西総合病院臨床工学科科長「COVID─19専門病棟建設による院内感染防止対策について~臨床工学科の業務を踏まえて~」

▼須藤正彦・同CE「Excelを用いた医療材料管理の取り組み」

▼中西麻貴・生駒市立病院(奈良県)臨床工学科主任「緊急透析導入後に発覚したヘパリン起因性血小板減少症の経験」

▼徳吉光示・東京西徳洲会病院臨床工学科副主任「各急性血液浄化装置の水系実験による除水誤差率について」

▼加藤知子・宇治徳洲会病院(京都府)臨床工学科主任「当院における新型コロナウイルスの医療機器の感染対策」

▼弘田一世・同副主任「ハイブリッドERシステム導入および有効運用におけるCE活動」

▼石塚雄介・同副主任「当院における高気圧酸素治療第1種装置の2台目導入を経験して」

▼佐藤圭・庄内余目病院臨床工学科副主任「PMプログラマーマニュアルを用いた若手教育を経験して」

▼五十嵐太郎・同副主任「COVID─19 におけるグループ病院としてのペースメーカ教育の取り組み」

▼種山かよ子・湘南鎌倉総合病院(神奈川県)臨床工学科副技士長「COVID─19陽性患者に対する血液透析~タブレット端末を用いた取り組み~」

▼岩村庸平・同主任「IMPELLA+V─A ECMO(ECPELLA)導入下において自己肺による酸素化が得られず Ⅴ─VA ECMOに移行した1症例」

▼石井貴彰・同CE「ECMO施行時での連続血液ガスモニタリングシステム使用時におけるガス校正間隔の検証」

▼及川陽平・湘南藤沢病院臨床工学科技士長「不潔野での鏡視下業務に併せたスコピスト業務への参入計画」

▼新田真司・同副主任「人工膵臓装置を導入しての臨床工学技士の関わりについて」

▼星野慎弥・同副主任「内視鏡処置で使用されるクリップに関する把持力の検証」

▼佐々木拓也・同副主任「鏡視下手術に於けるカメラ持ち業務の技術取得について」

▼木佐貴一・出雲徳洲会病院(島根県)CE「内視鏡センター改修に伴う業務の変化」

▼林純平・大垣徳洲会病院(岐阜県)CE「ペースメーカ患者にてセントラルモニタ上HR0と表示された一例」

【ポスター発表】

▼髙木智也・茅ヶ崎徳洲会病院(神奈川県)CE「当院におけるエコーガイド下穿刺の有用性についての検討」

▼新井貴浩・新庄徳洲会病院(山形県)臨床工学科技士長「透析システムの開発に携わって」

▼松田孝嗣・松原病院臨床工学科副技士長「臨床工学技士による電子カルテ記載及び経過表運用」

PAGE TOP

PAGE TOP