2020年(令和2年)9月21日 月曜日 徳洲新聞 NO.1254 三面
市堰・厚木病院副院長
地域のコロナ講座で講師
感染対策をわかりやすく説明
新型コロナについて幅広く解説
湘南厚木病院(神奈川県)の市堰浩・副院長兼小児科部長は9月9日、厚木市内で開かれた新型コロナウイルス感染症対策講座で講師を務めた。厚木市立荻野公民館などが共催、会場は同公民館。感染対策に役立ててもらうのが狙いで、荻野地区の住民ら26人が参加。手指消毒や換気、マスク着用など感染対策を行い開催した。
今回の講座は、介護老人保健施設リハビリケア湘南厚木の開設時に築いた人脈が縁となり実現。当時の厚木市職員が荻野公民館に異動、「住民に役立つことがしたい」との思いで講座を企画、同院に依頼が舞い込んだ。
市堰副院長は症状や感染経路、手洗いの方法など感染対策を説明。「新型コロナは発症2~3日前から感染力があり、発症後7日を過ぎると感染力は急速に低下します。10日過ぎれば、ほぼ感染力はないと推定されます。ただし最重症例や免疫不全例ではデータが不足、さらに長くなる可能性があります」と呼びかけた。また重症化のリスク因子や治療薬の候補など丁寧に解説した。
同院総務課の岩壁秀夫副主任は「広い会場を用意していただくなど公民館の協力の下、感染対策を徹底し開催できました。感謝しています」と謝意を表している。