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直言

Chokugen

竹内 信一(たけうちしんいち)館山病院院長(千葉県)

直言 生命 いのち だけは平等だ~

竹内 信一(たけうちしんいち)

館山病院院長(千葉県)

2020年(令和2年)7月27日 月曜日 徳洲新聞 NO.1246

夢の実現に向け新病院の建設がスタート
5つのコンセプトを職員の総意で掲げる
“地域医療の代表”と言われるように尽力

館山病院は1891年(明治24年)10月4日、館山町民有志の懇望により開設した医院が始まりです。市民に親しまれ愛されて今年で創立128年を迎えましたが、長い歴史とともに建物・設備の老朽化(築後20~54年)が目立ち、また、河川に隣接しているうえ、海抜4・2mという低地のため、津波や地震といった災害を考えると病院の新築移転は喫緊の課題でした。そんな折、病院から1・5㎞離れた場所にある国有地約5000坪を2017年10月25日に落札することができ、新病院建設が決まったのです。

建設地は市の中心であるバイパス道路沿いに位置し、道路をはさんで安房(あわ)郡市消防本部があります。今後、警察署の移転、将来的には市役所や県庁の出先機関などが集まる予定で、いわば“館山市の霞が関”となる場所にあります。18年12月13日には新病院建設プロジェクト会議がキックオフ、19年12月には新病院の設計図が完成し、20年7月15日、安富祖久明・医療法人沖縄徳洲会理事長、来賓に金丸謙一(かなまるけんいち)・館山市長、三沢智(さとし)・千葉県議会議員、原徹・安房医師会長、小嶋良宏(よしひろ)・千葉県医師会副会長をお迎えして、無事、おごそかに地鎮祭を行うことができました。新病院の完成は22年3月の予定です。

地域住民のために機動力発揮 災害時に拠り所となる病院へ

新病院は、館山市のシンボルカラーであるオレンジ色の屋根の地上5階建てで、市民の皆さんに親しんでいただける施設となります。また、新病院のビジョンとして5つのコンセプトを職員の総意で掲げています。

一つ目は、徳洲会の“生命だけは平等だ”の理念の下、これまでの病院の成り立ちに沿う「地域密着型」、「中規模」、「ケアミックス」病院として、地域の方々のために機動力を発揮します。

二つ目は、医療機能の問題となりますが、現在の病床単位を中心に、リハビリテーションを核として「急性期・回復期・慢性期医療」の診療体制を整えます。外科系(整形外科・一般外科・脳神経外科・泌尿器科)は手術対応を強化し、二次救急医療に対する地域の信頼を構築していきます。

三つ目は、災害時に対応できる病院づくりです。19年9月、10月と安房地域を襲った台風15号、19号による大規模停電と広汎な河川氾濫や、台風21号による豪雨災害に鑑み、地域医療だけではなく、職員や地域の方々の拠り所のひとつとなる病院を目指します。

四つ目は、高齢化率の高い安房地域の方々のために病院と在宅医療・介護との関係強化を進め、地域医療のモデルとなることを目標とします。

五つ目は、病院を医療だけではなく、産業体のひとつとして捉えて、優秀な人材の採用と地域の人材育成に貢献できるようにしていきます。

新築移転に向けては課題山積ですが、最大の懸案は、ご多分に漏れず病院経営の安定です。これに対処するためには、コンセプトで表したように医師を含めた優秀な人材を確保し、徳洲会の理念の実行方法である年中無休・24時間オープン、救急を断らない医療を展開することだと思っています。

幸いなことに本年度から、地域医療研修で初期研修医に来ていただいており、それが病院の活性化につながり感謝している次第です。やはり、若さに優るものはないと痛感している今日この頃です。

在宅医療充実へ老健併設計画 新型コロナに臨戦態勢を敷く

新病院をオープンした後の展望についてですが、四つ目のコンセプトで述べたように、在宅医療を充実させていきたいと考えています。

このため新病院設計当初の目標である介護老人保健施設(老健)を併設したいと思います。老健は、病院と在宅との中間施設だからです。現在、市と折衝中ではありますが、近々、結論が出て着工できるものと確信しています。

最後に、新型コロナウイルス感染症に対する備えとして、感染管理認定看護師を中心に臨戦態勢を敷き、地域の後方支援病院として、しっかりと対応していく所存です。

当院はこれからも、へき地医療というよりは、地域医療の代表と言われるように、徳洲会の理念に基づき、安富祖理事長の下、患者さん・ご家族、地域の方々にとって真に必要な地域医療の提供に貢献してまいります。

皆で頑張りましょう。

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