徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2020年(令和2年)7月20日 月曜日 徳洲新聞 NO.1245 三面

AI問診システム
症状に応じ最適な質問 効率化や満足度へ貢献

医療従事者の”働き方改革“に資するサービスへの注目が高まっている。AI(人工知能)を活用した問診システムがそれだ。中部徳洲会病院(沖縄県)が6月末に導入したUbie(ユビー)社の「AI問診Ubie」は、従来の紙の問診票の代わりにタッチパネル式のタブレットを用い、個々の患者さんの症状などに合わせAIが最適な質問を展開。患者さんはタッチして答えていくだけだ。電子カルテと連動でき入力内容は自動的に文章形式で電子カルテに記載。事務作業の削減など業務効率化に加え、患者さんの待ち時間短縮による満足度向上などが期待できる。

Ubie社の病院向けプロダクト開発チームに所属する白石達也・循環器内科医師は「医師が過労死ライン(時間外労働80時間)を超えるほど長時間働いている原因のひとつとして、カルテ入力や書類作成など膨大な事務作業があります。こうした負担をIT(情報技術)の力で軽減し、医師がより患者さんと向き合える医療を目指して開発したのがAI問診Ubieです」と説明する。

約5万件の論文から抽出したデータに基づき、AIが患者さん一人ひとりの年代や症状など個々のケースに合わせた問診を行う。質問は計20問ほどで、問診結果は電子カルテに文章形式で自動作成。ユニバーサルデザイン(できるだけ多くの人が利用可能な設計)を徹底し、高齢者の方々も利用しやすいつくりとなっている。鑑別診断の補助機能もあり、AIが疑い病名を推測し、問診結果とあわせて医師の電子カルテ端末に表示する。

約200の医療機関が導入。同社の岡陽香広報スタッフは「これまでに導入してきた病院では、医師の事務作業が削減され、外来の問診時間が約3分の1に短縮した事例もあります」とピーアールする。

個々の患者さんの症状などに合わせた問診が可能個々の患者さんの症状などに合わせた問診が可能
AI問診の結果を表示した電子カルテのイメージAI問診の結果を表示した電子カルテのイメージ

中部徳洲会病院は消化器内科でAI問診Ubieを導入、同科外来にタブレットを複数台配置した。6月29日にリハーサルを行い、30日に運用を開始。

仲間直崇・消化器内科医長は「withコロナの時代の診療のあり方として、できるだけ患者さんが院内に滞在する時間を短くする必要性を感じたことが導入のきっかけです。そのためには受け付けから診察までの時間を短くする必要があり、AI問診が役立っています。業務効率を高め、事務作業ではなく患者さんへのケアを手厚くしていきたいと考えています」と話す。電子カルテの入力作業に追われることなく、患者さんの目を見て話す時間をより多く取れるようになり、患者さんの満足度向上につながっているという。

このほかUbie社は、一般の方々向けに症状から適切な受診行動をサポートする「AI受診相談Ubie」というサービスや、5月からはAI問診Ubieの拡張機能として、新型コロナウイルス感染症に関するトリアージ(緊急度・重症度選別)支援システムを開始している。

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