徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(令和元年)7月8日 月曜日 徳洲新聞 NO.1192 二面

徳洲会 ペインクリニック部会
麻酔科医会が創設
中部徳洲会病院 服部・統括部長
疼痛治療で講演

徳洲会麻酔科医会は5月30日、兵庫県内で集会を開催した。ペインクリニック部会の創設に関する審議に加え、中部徳洲会病院(沖縄県)の服部政治・疼痛(とうつう)治療科統括部長が講演を行った。

がん疼痛をテーマに服部・統括部長が講演 がん疼痛をテーマに服部・統括部長が講演

冒頭、同医会長である福岡徳洲会病院の海江田令次院長が挨拶。続いて事務局長である湘南鎌倉総合病院(神奈川県)の小出康弘・手術医療センター長が、同日に開催された日本麻酔科学会の総会で話し合われた重要事項を報告した。

審議事項ではペインクリニック部会の創設を提案。同医会を「徳洲会麻酔科医会(麻酔・ペインクリニック部会)」に名称を拡大変更、ペインクリニック部会の代表として宇治徳洲会病院(京都府)の村川和重ペインセンター部長が就任した。

最後に、3月に入職した服部・統括部長が「がん疼痛の最前線」をテーマに講演。

国立がん研究センターが2016年に実施したがん患者さんの遺族4812人に対する調査では、「亡くなるまでの1カ月間、身体の苦痛が少なく過ごせたか」という問いに約41%が否定的な回答をしたという調査結果を提示した。

緩和ケアの導入により、積極的にオピオイド(麻薬性鎮痛薬)が使われることもあるが、がん疼痛の治療で麻酔科・ペインクリニックに求められているのは、オピオイドの調節だけではないと指摘。オピオイドで十分に痛みを軽減できない場合、痛みを感じている神経をブロックする神経ブロック療法を行う。同療法の早期適用により、鎮痛薬の量を大幅に減らし、眠気など副作用を低減できると強調した。

徳洲会全体の疼痛治療の底上げにも言及し「日本中の徳洲会病院から要請があれば、モバイルで活動・教育できるようにシステム構築をしたい」と展望を語った。

PAGE TOP

PAGE TOP