徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(令和元年)6月10日 月曜日 徳洲新聞 NO.1188 一面

12誘導心電図伝送システム
救命率向上に貢献

「治療開始までの10分、15分の差は大きい」と原田部長 「治療開始までの10分、15分の差は大きい」と原田部長

一刻一秒を争う救急医療の現場では、早期診断・早期治療が救命率向上の鍵を握る。こうしたなか、救急患者さんが病院に到着する前に、救急車やドクターカーの車内で測定した12誘導心電図の情報や、静止画・動画を医療機関に送ることができる伝送システムの活用が徐々に広がっている。

医師など医療者は、セキュリティ機能の高いクラウド型のサーバーにアップされたデータにアクセス、確認することによって、迅速にER(救急外来)での受け入れ準備を行うことが可能となり、心筋梗塞などの治療開始までの時間短縮が期待できる。

沖縄県では南部・中部地区の複数の病院と消防本部が同システムを運用しており、南部徳洲会病院や中部徳洲会病院も利用。2015年に運用開始した南部病院は2台(心電計とデータ送信用のタブレット端末で1セット)を導入し、1台を島尻消防組合消防本部に貸与、もう1台を同院のドクターカーに搭載している。

12誘導心電図の計測器と通信用のタブレット端末 12誘導心電図の計測器と通信用のタブレット端末

同院救急診療科の原田宏部長は「治療開始までの時間を10分でも15分でも短縮することができれば、その差はとても大きいです。救急患者さんが到着し次第、治療が開始できるよう対応可能になり、救命率向上にも寄与します」と評価。

地域医療連携室の島袋宗紀主任は「心電図情報に加え、画像や動画も伝送可能なため、患者さんの到着前に外傷や受傷現場の様子を確認でき、救急医療にとって有用なシステムです」と話している。

島尻消防組合消防本部警防課の平田佳成・救急救命士によると、ほとんどの救急患者さんに関し2誘導の心電図をとり、波形の異常や患者さんの訴えなどをふまえ12誘導もとっている。「胸痛の患者さんで2誘導では大きな変化はありませんでしたが、12誘導で心筋梗塞を疑うST上昇の波形があり、伝送したことで早期の治療開始につなげられたケースもあります」。

このほか徳洲会グループでは、山形県の酒田地区広域行政組合が2月に同システムを導入し、庄内余目病院が運用している。

PAGE TOP

PAGE TOP