徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(令和元年)6月10日 月曜日 徳洲新聞 NO.1188 四面

徳洲会グループ
過去最多159人の研修医
新入合同オリエンテーション開催

徳洲会グループは6月1日から2日間、千葉県内で2019年度新入研修医合同オリエンテーションを開催した。今年度は過去最多となる医科150人、歯科9人の計159人が入職。全国のグループ病院から研修医が一堂に会し、医師としての基本や心構えを学ぶと同時に積極的に交流した。初日は歯科専用プログラムも設けた。

「皆さんは大きな可能性を秘めています」と鈴木理事長 「皆さんは大きな可能性を秘めています」と鈴木理事長

初日は総合司会を務めた徳洲会グループ研修委員会委員長の田村幸大・大隅鹿屋病院(鹿児島県)副院長の挨拶からスタート。「研修を充実させるにはフィードバックを受けることが重要。日々の業務では1日の終わりに症例の振り返りを行っていると思いますが、この2日間は日々の業務から離れ、同じ研修を行っている同期と交流し、じっくり考える時間にしてください」と合同オリエンテーションの意図を説明した。

研修医を20グループに分け、そのなかで、さらにペアをつくり、目標や趣味などについて互いにインタビューし合った後、グループメンバーに、その内容を披露する“他己紹介”を実施。研修医同士の距離が縮まり、全員がリラックスした様子だった。

全国の徳洲会病院から研修医159人が集まり交流 全国の徳洲会病院から研修医159人が集まり交流

一般社団法人徳洲会(社徳)の鈴木隆夫理事長も会場に駆け付け、徳洲会の歴史や草創期のエピソードを披露。さらに「若いということは、とてつもない可能性を秘めています。徳洲会では臨床や技術を学ぶだけでは納まりません。皆さんに知ってもらいたいのは、弱い人に対する思いやりや、一人ひとりの力は小さくても、皆が集まれば何でもできるということです。今はまだ何もできないかもしれませんが、一緒に成長していきましょう」と期待を寄せた。

「同期との交流をとおし、この2カ月を振り返ってください」と田村委員長 「同期との交流をとおし、この2カ月を振り返ってください」と田村委員長

続いて社徳の篠崎伸明・専務理事(医療法人沖縄徳洲会副理事長)が辞令交付。「今年は医科150人、歯科9人という過去最多の入職となりました。皆さんの未来に期待しています」とエールを送った後、各病院の代表者に辞令を手渡した。

次に田村委員長が「2年間の臨床研修修了までに必要な事項」と題し講義した。臨床研修制度の理念には「人格のかん養」を含んでいることを強調、修了基準や評価方法など説明し、「電子カルテやアプリケーションなど便利なツールを活用しながら、自分が受ける研修の背景を考えることを忘れず、充実した2年間を過ごしてください」と締めくくった。

篠崎・副理事長が各病院の代表者一人ひとりに辞令交付 篠崎・副理事長が各病院の代表者一人ひとりに辞令交付

休憩をはさみ「CVライン挿入ハンズオンセミナー」を実施した。ハンズオン(体験学習)の目的は、CVC(中心静脈カテーテル)挿入時の重篤な合併症リスクや、患者さんの安全を確保するための指針を学び、エコーガイド下CVC挿入手順の基礎を習得することだ。研修医は7グループに分かれ、シミュレーターを使い、教え合いながら実践した。

続いて、徳洲会グループ医療安全管理部会担当役員の福島安義・社徳副理事長が「医師に大切なこととして、ヒポクラテスは『害を与えるな』と言っています。私たちの業務には、患者さんの命にかかわるような危険な側面が多く存在することを、心にとめてください」と挨拶。その後、徳洲会医療安全管理部会長の大坪まゆ美・成田富里徳洲会病院(千葉県)副看護部長が「多職種チームの視点からの医療安全」と題し講演した。

医療安全に関する講義では「人生の綱」の演習を実施 医療安全に関する講義では「人生の綱」の演習を実施

医療事故の報告義務は、あくまで「再発防止」が目的であると強調、事例を提示し再発防止のポイントなど示した。さらに、グループに分かれ「人生の綱」の演習を実施。これはグループメンバーがそれぞれ院内の多職種を演じ、症例をもとにコミュニケーションを図りながら綱を渡していくもので、綱の量や絡み具合で多職種連携を「見える化」している。大坪部会長は「職種によって患者さんの情報は異なります。連携の大切さを考えていただければと思います」と語りかけた。

千葉西総合病院の三角和雄院長は「徳洲会における救急の考え方、カルテ記載およびプレゼンテーションのコツ」をテーマに講演。救急の考え方として、症例を提示しながら「100分の1でも見逃してはいけない、救急搬送された場合、安全のために入院して経過観察するべき」とアドバイスした。

「当たり前のことを、普通にやってほしい」と三角院長 「当たり前のことを、普通にやってほしい」と三角院長

また「痛みPQRST」を提示した。これはP(部位)、Q(性質)、R(再現性・放散痛)、S(重症度)、T(発症時期・持続)をもとに診断するという方法。胸痛の症例を提示したうえで、「もし胸痛が一時期消失しても、急変する場合がある」と解説し、慎重な対応を心がけるよう訴えた。さらに、カルテの重要性にも言及した。最後に「やらなければいけないこと、やってはいけないことを明確にし、その原則を守る。当たり前のことを、普通にやる」という言葉を贈った。

2日目は東大阪徳洲会病院の橋爪慶人院長が「研修医として習得すべき虐待の知識」と題し講演。グループごとに症例が提示され、虐待かどうか、子ども家庭センターに通告するかなどディスカッションした。虐待を発見・疑った時には「自分のところだけで解決しようとしない」などポイントを示した。

歯科は医科とは違うプログラムを別室で実施 歯科は医科とは違うプログラムを別室で実施

続いて、日野病院(神奈川県)の馬場淳臣院長が「研修医のストレス・マネジメント」をテーマに講義。強いストレスから適応障害になる可能性を示したうえで、自分ひとりで抱え込まないこと、元気な挨拶をして良好な人間関係を保つことなど助言した。

次に野口幸洋TMAT事務局員(社徳係長)が、TMAT(徳洲会医療救援隊)について説明した。TMATは徳洲会職員が隊員として多数登録、国内外の被災地で活動する災害医療支援団体で、設立経緯や活動状況など報告した。さらに隊員である札幌東徳洲会病院の合田祥悟・救急センター後期研修医が、トリアージ(緊急度・重症度選別)をテーマに講義。実際にトリアージ・タグを使い、トリアージの方法やタグの書き方など実践した。

最後に集合写真を撮影し、2日にわたる合同オリエンテーションが幕を閉じた。

研修医インタビュー

上を目指して2年間精進

横山弘典医師大隅鹿屋病院(鹿児島県) 当院は研修医が2人と少ないのですが、大規模病院の研修医と交流するなかで、うらやましさを感じる一方、当院の魅力も再認識できました。懇親会では離島病院の院長とも話ができ、離島の現状や抱える問題などを教えていただき勉強になりました。2年間の研修で、大規模病院の研修医に負けないよう上を目指して精進します。

皆との交流は貴重な経験

百木菜摘医師湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県) 4月から2カ月間ずっと病院にいたので、久しぶりに病院から離れ、この2カ月間を振り返りつつ、グループ病院の研修医の皆と交流ができたのは貴重な経験でした。自分に足りない部分や当院の強みなど、いろいろなことに気付くことができました。今は外科に興味があるので、この2日間で学んだことを生かし、明日からも頑張ります。

グループの同期全員で切磋琢磨

北原諄子・歯科医師東京西徳洲会病院 150人以上が一堂に会し交流でき、価値ある時間を過ごせました。患者さんを第一に考える医療の提供のために何が大切か、総合的に学ぶことができました。とくに印象に残ったのは虐待をテーマにした講義で、患者さんへの接し方など考えるところが多かったです。歯科口腔(こうくう)外科はグループで9人の同期がいるので、切磋琢磨(せっさたくま)し合っていきたいと思います。

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