2018年(平成30年)9月17日 月曜日 徳洲新聞 NO.1151 三面
中部徳洲会病院
在宅看取りを地域で支援
初の地域緩和ケアチーム勉強会
がん患者さんの看取りなどを解説する新屋医長
中部徳洲会病院(沖縄県)は7月19日、第1回地域緩和ケアチーム勉強会を開催した。今後、増加が見込まれる在宅看取りを地域全体で、どう担っていくかを考えるとともに、“地域緩和ケア”を支える多職種間で顔の見える関係を構築していくのが目的だ。医師や看護師、ケアマネジャーなど院外からの参加者約110人を含む約130人の在宅医療・介護従事者が出席した。
はじめに同院在宅・緩和ケア科の新屋洋平医長が、急速に進む高齢化と独居化をふまえ、がん患者さんの看取りや緩和ケアの将来予測などを解説。さらに2月に発足した同科の活動内容を紹介した。
この後、連携関係のある介護施設が事例を報告。デイサービス・住宅型老人ホームちむわざてぃーちの知念由紀看護師は、独居がん患者さんの看取りをテーマに発表。続いて、訪問看護ステーションいづもの桑江えり子看護師、大城恵子看護師が、末期がん患者さんの自宅での看取りについて報告した。
事例報告後には活発な質疑応答を行うとともに、同院で在宅・緩和ケア科の設置に尽力した仲間直崇・消化器内科医長が、同科設置の経緯を説明したり、顔の見える関係づくりの重要性をアピールしたりした。