徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2018年(平成30年)9月10日 月曜日 徳洲新聞 NO.1150 二面

抗がん剤の副作用と対策

「抗がん剤は、がんの増殖を妨げ、転移や再発を防いだり症状を緩和したりするために用います。使用する抗がん剤は大腸がんや乳がんなど、がんの種類によって異なります。また、治癒を目指した治療なのか、延命や症状緩和を主体とした治療なのかによっても使用する抗がん剤が異なってきます」と語るのは、東京西徳洲会病院薬剤部の岩井大・副薬局長(がん薬物療法認定薬剤師、日本医療薬学会認定薬剤師)。

同院は、がん治療にあたって複数の診療科の医師や多職種が参加し、がん患者さんの最適な治療方針を決定する会議(キャンサーボード)を開き、治療法を決定する。「抗がん剤治療には、いろいろな副作用があります。たとえば吐き気。点滴後すぐに症状が出る方もいれば、数日後という方もいます。吐き気が出現する時期で、使用する制吐薬が異なってきます。このほか白血球減少による感染症、手足のしびれ、倦怠(けんたい)感、口内炎など人それぞれの副作用があります。私たちは症状をうかがいながら治療にあたりますが、その都度、チームで話し合いをもっています。手足のしびれを例にとっても、運動性障害の方もいれば感覚性障害の方もいて、薬剤師がひとりで判断できるものではありません」(岩井・副薬局長)。

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