2018年(平成30年)9月10日 月曜日 徳洲新聞 NO.1150 一面
北海道で震度7
TMAT先遣隊が現地調査
徳洲会6病院で停電発生も
安平町役場で情報収集するTMAT先遣隊隊員
9月6日午前3時8分頃、北海道胆振(いぶり)地方を震源とする地震があり、震度7を観測した。厚生労働省は同日午後1時現在、道内の249病院が停電、47病院が断水したと発表した。
道内にある徳洲会6病院もすべて停電(札幌徳洲会病院は夕方に復旧、日髙徳洲会病院と共愛会病院と帯広徳洲会病院は7日午前中に復旧)、札幌東徳洲会病院と共愛会病院でガス供給停止になったが(夕方に復旧)、すべての病院で断水はなかった(札幌南徳洲会病院は受水槽で対応)。
6病院とも自家発電機で対応し入院患者さんに影響はなかったが、札幌病院と札幌東病院では今後の受け入れ体制強化のため、可能な患者さんは退院・転院を実施。外来はトリアージ(緊急度・重症度判別)による受け入れ制限を行い対応した。
同日の朝食は、ガスの供給がある病院では通常食で対応、ガスの供給がない2病院では非常食を使用した。エレベーターが動かないため、人海戦術により階段を上り下りして配膳にまわった。今後、電気の復旧が遅れると食材の保管ができないため、すべて非常食での対応になるが、6病院は3日分を確保している。
NPO法人TMAT(徳洲会医療救援隊)の先遣隊は夕方の便で東京本部から、まず函館空港に移動、そこから共愛会病院の救急車で最も被害が大きい胆振地方に向かった。夜のうちに厚真(あつま)町役場、安平(あびら)町役場、3つの避難所を訪問し情報収集。翌日にも再度、避難所を訪問し医療ニーズを探った。午後には札幌市の3病院を訪問し被害状況を確認した。