徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

直言

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鈴木 隆夫(すずきたかお)(一般社団法人徳洲会理事長(東京都・大阪府))

直言 生命いのちだけは平等だ~

鈴木 隆夫(すずきたかお)

一般社団法人徳洲会理事長(東京都・大阪府)

2018年(平成30年)1月1日 月曜日 徳洲新聞 NO.1115

今年で45周年を迎えた徳洲会
私たちの夢は果てしなく続く
次の世代に向けて新たなスタートへ

私には夢があります。いつの日か、徳洲会が名実ともに日本を代表する良心的な医療機関として認められ、「医療に関しては徳洲会に聞け」と言われる日が来ることです。

また、地域ブロックごとに「病院附属国際医療大学」を設立し、キャンパスに国境や人種、宗教を越えて若者が集い、徳洲会の医療を学ぶ。私はそんな若者たちの姿を見守る大学の門番になることを夢見ます。彼らが帰国し自国の医療を支える礎となって〝生命だけは平等だ〟という徳洲会の理念の下に、医療の心が世界の隅々で還元されることを願います。

その昔、「徳洲会はピーポーピーポーだけやっていればいい」と大学や公立病院など既存の勢力から蛇蝎(だかつ)のごとく扱われました。それでも無我夢中で日本の医療を変えようと、志を同じくする仲間と、もがくうち、気が付いてみると救急医療、離島・へき地医療に加え、がん医療、先進医療、治験や臨床研究にも取り組みながら、国際的な医療支援活動やTMAT(ティーマット)(徳洲会医療救援隊)を中心とする国内外の災害医療支援活動に至るまで、さまざまな医療活動を実践していました。これらはすべて、地域の方々の支えと徳洲会の医療を求める人々の思いがあればこそ実現できたと言えます。

徳洲会グループの誇るべき特徴のひとつは、電子カルテを統一し、診療情報を一元管理していることです。これにより、経営改善の取り組みが可能になっています。

徳洲会グループのがん登録数は直近1年間で1万9408件を数え、国立がん研究センターや、がん研有明病院など専門機関を凌駕(りょうが)。グループ全体で、世界を代表するがんセンターに匹敵する巨大ながんデータセンターの素地があります。

AIが潜在的脅威を検出 病気予防の提示も可能に

ゲノム(全遺伝情報)解析のために参加した文部科学省の「オーダーメイド医療実現化プロジェクト」では、10年間で32疾患12万人のゲノムデータを集積し、94.7%の追跡率を誇ります。また、健診と人間ドックにも注力し、2016年は49万人超、17年は56万人超の方に受診していただきました。北海道から鹿児島県や沖縄県の離島、へき地に至るまで、統一された良質な診療情報のビッグデータを、患者さんのために生かす責任が生まれています。

一元管理された診療情報をもとに、未病の人に対し、将来なり得る病気の潜在的な脅威をAI(エーアイ)(人工知能)が自動的に検出。検査アラートの脱落回避、かかりやすい病気やその予防を提示することも可能になります。

17年、米国医師会雑誌『JAMA(ジャマ)』に掲載された論文では、乳がんの転移を調べるための画像判定にAIが挑戦し、11人の医師の成績と比べたところ、AIの正解率が大幅に上回りました。

AIというツールは都市部の病院も離島・へき地の病院も同様に利用可能で、これまですべての医療者が担っていた作業を高い精度で確実に行ってくれます。医療者は、その作業が軽減されたことによって生まれた時間を、患者さんに向き合うために再配分することができますが、どんなに技術が進歩しても、最終的には人は人の手によってでしか癒やされない現実を忘れてはいけません。

認知症の救急患者さん急増にどう向き合うか

先進諸国に先駆けて急速な高齢化が進む日本では、認知症をともなう救急患者さんが急激に増加。認知症の方を避ける病院は少なくありませんが、それに対し私たちはどう向き合うべきでしょうか。

私は「病院附属国際医療大学」で学んだ学生たちが、世界の隅々で活躍することを願っています。国境や人種、宗教を越え、勉学に励む若者たちの姿は、若かった頃の私と重なります。米国で医療を学んだ私は、いまだに当時教わったことが、考え方を支える礎になっているからです。徳洲会で学んだ学生たちに、私と同様に“良心”の医療を実践する喜びに浸ってもらいたいのです。

徳洲会は今年で45周年を迎え、新たなスタートをきります。私の夢はまだ終わりません。皆さんの夢もまだまだ続きます。

皆で頑張りましょう。

福島 安義(ふくしまやすよし)(一般社団法人徳洲会副理事長)

直言 生命いのちだけは平等だ~

福島 安義(ふくしまやすよし)

一般社団法人徳洲会副理事長

2018年(平成30年)1月1日 月曜日 徳洲新聞 NO.1115

医療や介護が必要な方々のため
全力を尽くすことが理念の実践

最近の世界の動きはとても危険な香りがします。各国が内向きになり、国や人種、宗教などで縛って、他者を排除しようとする傾向が強まっているからです。

こうした時代だからこそ、私たちは“生命だけは平等だ”という徳洲会の理念に思いを馳せなければなりません。

国や人種、宗教、貧富の差に関係なく、医療や介護を必要とする方々のために全力を尽くすことこそ、私たちの理念の実践なのです。

今年は理念の実践のために、全力を尽くす年にします。

私たちの仕事は、患者さんや利用者さんのために行うものです。ひいては世の中のために行うものになります。決して自分たちのために行うのではありません。自分たちのためにした仕事は、内向きで卑屈で身勝手となり、醜くゆがんでいき、そこには医療事故の素が潜むようになります。

今の医療はチームで行います。患者さんや利用者さんのために良質な仕事を提供するには、チーム全員が良質なコミュニケーションを取らねばなりません。

意思の疎通の良いチームが提供する医療や介護は、必ず患者さんや利用者さんのためになるのです。病院・施設を丸ごとコミュニケーションのよく取れたひとつのチームにしていきましょう。

安富祖 久明(あふそひさあき)(一般社団法人徳洲会副理事長)

直言 生命いのちだけは平等だ~

安富祖 久明(あふそひさあき)

一般社団法人徳洲会副理事長

2018年(平成30年)1月1日 月曜日 徳洲新聞 NO.1115

患者さんに安心と安定を提供へ
職員奮起し療養環境の整備に力

私は徳洲会に入職して34年が経ちます。

過日、東京から故郷の沖縄に戻る契機となったのは、父と弟が病臥(びょうが)していたからです。同時に徳田虎雄・徳洲会前理事長から「南部徳洲会病院を頼む」と情熱を込めた依頼があったからでもあります。

私は人の役に立つ仕事がしたいと思い、医師になりました。

診断し、時には手術を行って、患者さんから涙ながらに「先生、ありがとう」と言われた時は、医師冥利(みょうり)に尽きます。

病院の要となるのは医局ですが、そこでは活発にコミュニケーションを取ることがとても大切です。医局がしっかりしている病院は、経営も安定しています。

徳洲会は組織改革を進めた結果、財務が安定し、意思決定の方法や内部統制のあり方が大きく前進しました。

2017年12月には、沖永良部徳洲会病院(鹿児島県)が徳洲会の離島病院として初めて新築移転しました。特筆すべきは、院長はじめ全職員が結束することによって不安定だった経営も安定。また、医療環境の改善も嬉しく思います。

18年1月には徳洲会東京本部が移転し、4月は大和徳洲会病院(神奈川県)と和泉市立病院(大阪府)、5月は羽生総合病院(埼玉県)が新築移転します。

患者さんに対し、安心と安定を提供できる療養環境の整備と、常に医療技術と診療態度の向上に努力していきます。

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