2017年(平成29年)11月27日 月曜日 徳洲新聞 NO.1110 三面
徳洲会リハビリテーション部会
スキルアップなどで研鑽
徳洲会リハビリテーション部会は10月1日、第11回関西・大阪ブロック学術集会を生駒市立病院(奈良県)で開催。同院と和泉市立病院(大阪府)が主催した。同ブロックの22病院・施設から112人の療法士と近隣大学から学生8人の計120人が一堂に会し、一般演題の発表やスキルアップをテーマとする教育講演などを通じ研鑽(けんさん)を積んだ。学術集会終了後には合同就職説明会も催した。
関西・大阪ブロック学術集会開催
多数のリハビリスタッフが参集し熱気に包まれる会場
大阪ブロック長の和田定士・吹田徳洲会病院(大阪府)リハビリテーション科室長(理学療法士=PT)が開会の挨拶。「一般演題以外にも、多角的なテーマの教育講演が用意されています。ぜひ吸収してください」と呼びかけた。
一般演題の前半では、高砂西部病院(兵庫県)の姫崎美紅PTが「廃用症候群を呈した患者に対し他職種と連携しアプローチを行い自宅復帰した症例について」を発表。この後、名古屋徳洲会総合病院の志水剛史・作業療法士(OT)が「急性期における重度片麻痺(まひ)患者へのIVES(電気刺激装置)を使用した治療介入の効果について」、神戸徳洲会病院の深川大樹・言語聴覚士(ST)が「伝導失語が非流暢に感じられた症例」を口演した。
後半は、岸和田徳洲会病院(大阪府)の中家健登OTが「左橈骨(とうこつ)遠位端骨折後、手関節可動域制限に難渋した1例-滑走障害に対するアプローチについて-」と題し発表。続いて宇治徳洲会病院(京都府)の遠藤真貴子STが「塞栓性脳梗塞により意識障害をきたしたが、家族の協力を得て経口摂取が可能となった一例」、大垣徳洲会病院(岐阜県)の鈴木一史PTは「急性期脳卒中患者の転帰先に関連する因子の検討 自宅退院群、回復期病棟転倒群、施設入所・転院群での比較」をテーマにそれぞれ報告した。
一般演題終了後、和泉病院の高橋和久PTがアンケート結果を報告。取りたい資格を問う設問には、呼吸療法認定士や専門認定療法士、ケアマネージャーなどが回答の上位に挙がり、興味がある分野を問う設問には、在宅系・訪問リハビリ、回復期リハビリ、心臓リハビリ、急性期リハビリなどが上位に挙がった。
この後の教育講演では、八尾徳洲会総合病院(大阪府)の上田哲也副主任(PT)が「セラピストの可能性を探る」と題し発表。「地域包括ケアシステム構築に向け、セラピストへの期待が地域社会で高まっています」と説明し、病院内外で活躍の場があることなどをアピールした。
続く「スキルアップを目指して」を共通テーマとする教育講演では、呼吸療法認定士や心臓リハビリテーション指導士を目指す人へのアドバイスや、緩和ケア病棟、介護老人保健施設でのリハビリなど多様なテーマで5人が発表。
閉会挨拶で関西ブロック長を務める澤野井健志・神戸病院リハビリ科室長(PT)は「学術集会に参加した後、安堵(あんど)感だけで終わってしまうと次になかなかつながりません。できるだけ達成感を味わってほしい。1日1日頑張ればどんどん成長できます。自分の可能性を信じチャレンジしてください」とエールを送った。