2017年(平成29年)11月27日 月曜日 徳洲新聞 NO.1110 二面
ヒートショックにご用心!
寒い季節は入浴やトイレが鬼門
寺田康・庄内余目病院院長
庄内余目病院(山形県)の寺田康院長は冬場のヒートショックについて「これは温度の急変で体がダメージを受けることを指します。血圧の急上昇や急下降、脈拍の変動などを引き起こし、体に悪影響を及ぼします。とくに外気温と室温が極端に異なる寒冷な季節では、入浴前後や入浴中あるいはトイレへの移動や使用中に心肺停止を来す人の数が激増します」と説明する。
温度差の激しい入浴に関しては、山形県庄内保健所が2009年11月から3年6カ月間、入浴事故実態調査を実施。その結果、入浴関連死は221人で、同時期の交通事故死 38人の5.8倍。平均気温が0~3℃の12月から2月に多発。70~80歳代の高齢者に多く、65歳以上が91.4%。発生場所は自宅の風呂が64%、公共の大浴場が22%だった。
高齢の方ほど身体機能・心肺機能が低下している。寺田院長は「急激な温度変化によって引き起こされる交感神経の興奮による循環の変化に体が対応できず、破綻してしまうのが原因でしょう。高齢の方は極寒の冬場だけでも、温度変化の少ない病院や施設などに入所する地域ならでの『越冬入院』も検討されてはいかがでしょうか。越冬入院を希望される方は、遠慮なく当院にご相談ください」。