2017年(平成29年)11月27日 月曜日 徳洲新聞 NO.1110 二面
外部理学療法士と連携
リハ兼ねた買い物
特養逗子杜の郷が支援
特別養護老人ホーム(特養)逗子杜の郷(神奈川県)は地域の理学療法士と連携し、リハビリテーションを兼ねた買い物支援「ショッピングリハビリ®」を開始した。心身機能の維持・向上を図るのが狙い。介護施設などでよく見られるレクリエーションでの買い物支援とは異なり、アセスメントをきちんと行い、1対1でサポートするのが特徴だ。
入所者さんの買い物をサポートする齋川・介護主任
ショッピングリハビリは地元で鍼灸(しんきゅう)院院長を務める久合田浩幸・理学療法士(PT)と連携し実施。1人の利用者さんに1人の職員が付き添い、主に最寄り駅近くの商業施設で買い物を行う。時間は往復の移動を含め1時間程度。歩行器とカートを合わせた専用のショッピングカートを使い、歩行をはじめとする運動や商品を選ぶ楽しみなど、買い物を通じ心身の機能維持・向上を図るのが目的だ。事前に患者さんの状態評価もきちんと行い、久合田PTが関節の可動域や負荷量などを職員にアドバイスする。
現在、同施設では2人の入所者さんに実施。いずれも要介護3で、杖や歩行器を使って歩くことや会話が可能な方だ。久合田PTからアドバイスなどを受け、介護職員が付き添う。
同施設は従来、買い物を希望する入所者さんには「買い物レク」を実施していた。しかし、ひとりの職員が複数の入所者さんをフォローしなければならず、きめの細かい対応が難しいことから、ショッピングリハビリを実施。「お世話になった方に贈り物をしたいという入所者さんも少なくありません。丁寧なサービス提供と筋力の維持・向上が期待できるショッピングリハビリで入所者さんの思いに応えられたらと思います」と齋川恒樹・介護主任(介護福祉士)。田邉笑美子施設長も「特養にリハビリのイメージはないかもしれませんが、入所者さんの生活の質を高めるのにリハビリは大切」と期待を寄せている。今後、同施設は効果を検証していく。