2017年(平成29年)11月27日 月曜日 徳洲新聞 NO.1110 四面
共愛会病院
デイサービスで配食開始
送迎に職員同行し冷凍弁当配達
「利用者さんの健康維持に少しでも貢献したい」と有惠管理者
共愛会病院(北海道)は院内に併設している通所介護(デイサービス)事業所で介護保険外事業として配食サービスを開始した。デイサービス終了後、職員が送迎車に同乗し、冷凍のお弁当を保冷バッグに入れ、利用者さんの自宅まで届ける。希望者のみを対象とし、利用者さんや家族が同事業所に申請すれば、当日でも利用可能だ。
お弁当は①サワラの西京焼き、②白身魚の天ぷら和風あん、③サバの味噌煮、④赤魚の煮付け――の4種類。いずれも主菜1品、副菜3品で白飯は含まれない。電子レンジで温めるだけで食べられるが、自宅に電子レンジがない場合などは、事業所で温めてから自宅に運ぶこともできる。1食あたりワンコインの500円。
冷凍のお弁当は保冷バッグで運ぶ
配食サービスを始めた理由について、有惠邦洋管理者は「以前から利用者さんの食事に関する課題を感じていたため」と説明。「当事業所の利用者さんの平均年齢は85歳。デイサービスで活動した後、独居の方だと帰宅してから買い物に出かけるのはもちろん、調理そのものが煩わしく、ご飯と漬物など簡単な食事や店屋物ですませているという話を聞いていました」。また、家族から「仕事から帰って食事をつくるのは大変」といった相談も受けていた。
解決方法を模索するなか、有惠管理者は配食サービス会社との連携を検討。利用者さんと業者が直接契約を交わす形も考えたが、同事業所と業者が契約を交わし、利用者さんが好きな時に複数のメニューから選べるような仕組みを築いた。「魚が好きな利用者さんが多いので、まずは魚中心に4種類のメニューから始めました。調べると、ご飯を炊いている方が多かったので、主菜と副菜のみにしました」(有惠管理者)。
家族にお弁当を渡すデイサービススタッフ
同事業所では、配食サービスを通じて、利用者さんの栄養に関する課題解決以外の効果も期待している。「職員が届ける際、自宅の様子をうかがったり、ご家族と話したりすることで、利用者さんの様子が把握できます。配食希望日に利用者さんがデイサービスを休んでも職員はお弁当を届けるため安否確認にもなります。また、お弁当は冷凍の状態で半年間もつので、非常食として蓄えておくのも良いでしょう」と有惠管理者。
今後、状況に応じてメニューの変更や、専門家の観点から利用者さんの状態に合わせたお弁当メニューの提案なども考えているという。