2017年(平成29年)11月27日 月曜日 徳洲新聞 NO.1110 四面
欧州の医学雑誌に論文
片桐・札幌東徳洲会病院医師
完全生体吸収性ステントがテーマ
「大変光栄です」と片桐医師
札幌東徳洲会病院の片桐勇貴・循環器内科医師の論文がヨーロッパの医学雑誌『EuroIntervention』に掲載された。同誌はヨーロッパで冠動脈インターベンション(経皮的冠動脈形成術)が行われるようになってから40年を記念し、ヨーロッパの関連学会が発行。片桐医師は驚きながらも「大変光栄です」と喜びをあらわにし、山崎誠治・副院長兼循環器内科部長も「40周年という記念すべき雑誌に掲載されたことは非常に名誉なこと」と部下の功績をたたえた。
片桐医師の論文が掲載されている『EuroIntervention』
片桐医師は現在、オランダに留学中。リサーチフェローとして海外のカテーテル治療に関する研究機関に勤務し、血管内の画像を計測して治療成績をまとめるなど、集まったデータをもとに解析などを行っている。日々の業務のかたわら、自ら論文を執筆・投稿した。
今回掲載された論文のテーマは「State of the art: the inception, advent and future of fully bioresorbable scaffolds(完全生体吸収性ステントの開発から現在、今後の展望)」。海外で使用されているさまざまな生体吸収性ステントについて、ステント本体、薬剤、薬剤を溶出する母体のポリマー(高分子)の消失スピードや、治療成績といったデータをもとに特徴を紹介するなど、「教科書のように、非常に総括的な内容」(山崎副院長)。
後進の功績をたたえる山崎副院長
片桐医師は来年帰国予定。山崎副院長は今回の経験を含め、後進の成長に期待を寄せる。「ヨーロッパは新しい医療機器を世界のなかでも早く導入する傾向にあります。やがて日本でもそれらの機器が使用できるようになった時、片桐先生には患者さんのために活躍してもらいたい。もともと海外の医療や研究に興味を抱いていた彼なら多くのことを吸収して帰ってきてくれると信じています」。