受け付けから診察開始までの待ち時間を視覚化（赤い折れ線グラフが待ち時間）

徳洲会グループ病院が導入しているBIツール（日頃の診療から得られる膨大な情報を分析する経営管理システム）に、受け付けから診察開始までの患者さんの待ち時間を表示する新しい機能が加わった。患者さんの満足度向上を図る施策の立案時や、待ち時間を短縮する取り組みの効果測定時などに役立つ。従来は受け付けから会計終了までの病院滞在時間のみの統計機能にとどまっていた。

新機能では、午前7時30分から午後6時30まで30分刻みで、それぞれの時間帯に受け付けを行った患者さんの診察開始までの平均待ち時間を、受け付け件数とともに2軸のグラフで視覚化（写真）。全診療科の平均に加えて診療科別の平均値を、単月や年計で表示。曜日別の平均を示すこともできる。グループの他病院と比較することも可能。新版電子カルテを導入している病院が利用できる。

BIツールを開発している徳洲会インフォメーションシステムの尾﨑勝彦社長は「今後、院内処方した薬を患者さんが受け取るまでの“薬の待ち時間”の統計機能も追加していく予定です」と展望を語っている。