徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2017年(平成29年)5月29日 月曜日 徳洲新聞 NO.1084 三面

宇和島徳洲会病院
褥瘡ケア強化が奏功
認定看護師の誕生契機

病棟看護師にアドバイスする中島・看護副主任。被覆材など褥瘡ケアのアイテム入りバッグを抱えラウンド 病棟看護師にアドバイスする中島・看護副主任。被覆材など褥瘡ケアのアイテム入りバッグを抱えラウンド

宇和島徳洲会病院(愛媛県)は2015年から褥瘡(じょくそう)ケアに注力、効果が表れつつある。きっかけは皮膚・排泄(はいせつ)ケア認定看護師の誕生。褥瘡委員会のメンバーのひとり、中島由美子・看護副主任が同年に同資格を取得し、従来の方法を見直した。「資格を取得する過程で褥瘡発生のメカニズムや治療・ケアに用いる道具の正しい選択・使用方法などを学び、改善しました」。

入院してきた患者さんの自立度などを評価するのはもちろん、宇和島市広域で介護施設を中心に褥瘡をテーマとした医療講演を実施。地域で褥瘡を発生させない取り組みも欠かさない。このほか入院後の対応として褥瘡ラウンドを強化。褥瘡用のマットやクッションの数・種類を増やし、スタッフの知識向上のための勉強会開催なども実施するようになった。こうした取り組みが奏功し、昨年11月頃から褥瘡発生率が低下。悪い時には2%を超える月もあったが、現在は1%以下で推移している。

「発生件数も最近は従前の半数に下がっています。チームで取り組んだからこそ成果が表れました」と目を細める中島・看護副主任。「当院は入院患者さんの約7割が高齢の方で、その8割超が介助を要するなど褥瘡リスクが高い方が少なくありません。患者さんのために今後も看護の質を高めていきたい」と意気込んでいる。

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