徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2016年(平成28年)12月12日 月曜日 徳洲新聞 NO.1061 一面

徳洲会グループ
初の病院長研修会
マネジメントなど学ぶ

一般社団法人徳洲会は11月12日から2日間、都内で第1回徳洲会グループ病院長研修会を開催した。マネジメントなどについて学ぶのが目的。講師を含め30人が参加した。出席した各院長は多様なテーマの講義を受けたほか、グループワークで課題と解決策について協議。全員が鈴木隆夫理事長から修了証を受け取った。出席者の満足度が高いことから、今後も同研修会を定期的に開催する見込み。

記念すべき第1 回は講師を含め30 人が参加 記念すべき第1 回は講師を含め30 人が参加

研修は座学中心のプログラムで構成、初日は総論的な内容、2日目は各論的な内容の講義を行った。最初に鈴木理事長が「徳洲会グループの沿革・組織・今後の運営・経営方針」と題し講義した。

冒頭、「非営利企業」について説明した。鈴木理事長は非営利企業に当てはまる代表的なものに「教会、学校、病院」を挙げ、これらに共通するものとして「人と社会への貢献」を指摘。離島・へき地医療などを例に、徳洲会の社会的な存在意義をあらためて強調するとともに、「人と社会への貢献」という使命から逸脱しないことを強く促した。

川渕教授は時折、ユーモアを交え講演 川渕教授は時折、ユーモアを交え講演

そのうえで、徳洲会グループの状況や方針について言及。経営状況を図示したり、病院の新築移転計画をはじめ、2020年までに実現すべき体制づくりや目標などを説明したりした。マーケティングの重要性も強調。

人と社会に対する貢献の方法として、救急医療や離島・へき地医療に触れ、全国の徳洲会病院での実施状況などを提示。最後にアフリカ支援プロジェクトについて、①透析センターの開設、②腎疾患にかかわる総合プログラム(予防も含む)、③病院開設支援――の3つを報告。①はコンゴとレソト、②はタンザニア、③はジブチで進んでいることを明かした。

初日はこのほか、安富祖久明・副理事長がコーポレート・ガバナンス、医療法人徳洲会の東上震一・副理事長がQI(Quality Improvement = 品質改善)をテーマに講義。それぞれ徳洲会の取り組みを解説した。

研修会ではグループワークも実施。各院長は直面している自院の課題と解決法を議論 研修会ではグループワークも実施。各院長は直面している自院の課題と解決法を議論

外部講師による講義も行った。東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科医療経済学分野の川渕孝一教授が「医療行政の“風”を読む~新院長は国に先んじて何をなすか」と題し、社会背景などをふまえ、今後の医療のポイントについて解説した。

グループワークも実施。出席者は4グループに分かれ、自院で直面している課題や解決方法について議論した。福島安義・副理事長、安富祖・副理事長、佐藤耕造・専務理事、東上・副理事長、篠崎伸明・専務理事がオブザーバーとして各グループに加わり、問題の原因を指摘したり、解決法などを提案したりした。

協議後、各グループによる発表の時間を設け、地域医療や職員の離職、職員間の連携など、さまざまな課題と解決策を示した。

鈴木理事長(右)が一人ひとりに修了証を授与 鈴木理事長(右)が一人ひとりに修了証を授与

2日目は一般社団法人徳洲会の松永圭生理事(金融担当)が「財務諸表の見方 法定監査の要点と内部統制」、福島・副理事長が「病院運営に関する危機管理(医療安全・法令順守)」、篠崎・専務理事が「臨床研修について」、徳洲会グループ医事部会の岸良洋一部会長が「医事部門からみる医療収入増について」をテーマに講義した。

また、徳洲会インフォメーションシステムの尾﨑勝彦社長が①グループ内情報システムの対応状況、②BIツールと経営指標、③情報システム関連の法的対応――について説明。とくに③では厚生労働省のガイドラインに基づくグループ共通の情報システム(電子カルテ)に関するルール集などを改めて説明した。

最後に佐藤・専務理事が今回の研修を総括し、鈴木理事長が出席者に修了証を授与。出席者へのアンケートでは、次回開催を望む声が多く寄せられた。

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