徳洲会グループ

看護師長研修を開催

徳洲会看護部は10月14日、看護師長研修を実施した。外部から水井大弁護士と丸谷昂資弁護士を講師に招き、危機管理をテーマに講義を行った。

前半は水井弁護士が部下に対するリスクマネジメントについて説明した。まずコンプラリスクマトリックスについて解説。横軸にトラブルのリスク発生確率の高低、縦軸にトラブルが発生した時のインパクトを示し、リスクを感覚ではなく“見える化”することで「思考が整理され、それに見合った対応が見えてきます」と指摘した。

そのうえで、部下に対するハイリスクとして長時間労働、ハラスメント(とくにセクハラ・パワハラ・マタハラ)を示し「別問題と考えられがちですが、最初にパワハラがあり、芋づる式に長時間労働、セクハラ、マタハラが出てくるケースが少なくありません」と、パワハラ防止の重要性を強調。パワハラの類型や現状などを説明した後、指導・注意とパワハラとの違いを解説。判断のポイントに「必要性と相当性」を挙げ、冒頭のコンプラリスクマトリックスに触れながら「まさにリスクに見合った指導が重要です」と呼びかけた。

後半は丸谷弁護士が医療事故に起因する患者さんとのトラブル対応について説明。これまで経験した医療過誤訴訟などをもとに、裁判官と弁護士の観点から医療事故トラブルの背景などについて見解を示した。医療過誤訴訟に発展するリスクを最小化するポイントとして“認識のギャップ”を挙げ、スムーズに解消するには①適正な手続きを取り、②積極的かつこまめに情報を提供し、③誠実に対応する――の3点を挙げた。

 

→徳洲新聞1310号掲載