鹿児島徳洲会病院
グループ最長距離“引っ越し大作戦”
鹿児島徳洲会病院は新築移転した12月1日、旧病院から新病院に入院患者さんを移送した。徳洲会グループ病院の新築移転にともなう引っ越しでは最長距離。当日は早朝から開始し午後2時50分に144人の患者さんを無事移送した。きめの細かい役割分担と3回にわたるシミュレーションなどで、“安全かつ迅速”な移送を実現。外来診療も2日にスタートした。1日前後を含め同院の引っ越しを合計98人の徳洲会職員がサポートした。
随所にリスク減らす工夫
「安全かつ迅速」な患者さん移送を実現したのは、きめ細かい役割分担と入念な準備があったからだ。同院は池田院長を本部長、中村彰副院長を副本部長とし、現病院と新病院の責任者をはじめ移送リーダー、院内搬送、安全管理、リネン撤去・ベッド移動、病棟担当医師、救急重担送サポート、エレベーター、ストレッチャー載せ替え、交通整理、院内誘導、通信など、それぞれの役割を明確化。また、患者さんごとに状態や区分、入退室する病室、時間(退室、出発、到着、入室)、担当するチーム、使用するエレベーター・車両などを記載した一覧表を作成し、一糸乱れぬ行動を実現した。
また、当日までにシミュレ―ションを3回実施。中村副院長は「1回目は旧病院の病室から玄関まで。2回目は旧病院から新病院の玄関まで。3回目は新病院の院内までと少しずつ距離を伸ばしていきました。ストレッチャーひとつとっても、いろいろな種類があり、操作が異なるものもあります」と振り返り、徐々に改善した模様をアピール。「トレーニングの賜物です。統制が取れた動きで頼もしかった。私自身、ラグビーを経験していますが、まさにワンチームでした。今後も日本一の病院を目指し、一致団結します」と目を細めた。
旧病院で責任者を務めた片田淑子・副看護部長と和田茂人・総務課課長補佐も「皆が真剣に取り組んでくれた結果」と安堵した表情。「目の前のことに集中しがちなので、とくにベッドとストレッチャーの載せ替え、ストレッチャーの車両乗降時に事故リスクが高いと思い、一歩引いて事態を把握する人が必要だと考えました」と、係のひとつに「医療安全」を設けたことを強調した。
倉掛真理子副院長兼看護部長は「とにかく無事に終わり安心しました。何度も皆で話し合った成果が出ました」と顔をほころばせていた。
→徳洲新聞1316号掲載



