鹿児島徳洲会病院
「救急・災害医療」「リハビリ充実」「離島・へき地の基幹病院」
鹿児島徳洲会病院(310床)は12月1日、直線距離で南方向へ約8㎞離れた谷山地域に新築移転し、翌2日に診療を開始する。旧病院は築34年が経過しており、建物の老朽化や診療機能の拡充を理由に建て替えた。「救急・災害医療」、「リハビリテーションの充実」、「離島・へき地医療の基幹病院」の三本柱を中心とした医療機能、療養環境の向上に加え、将来にわたり地域に愛される病院として、鹿児島(薩摩)らしさが感じられる施設づくりを目指した。
見守りなどにスマホ活用
外来関連の診療部門はすべて1階に集約、ひとつながりの「ワンループ動線」に沿って各部門を配置することで、患者さんが迷いにくいように配慮した。外来の待ち合いはワンルームの空間にして、スタッフの目が行き届きやすくし、待ち合いの一部を間仕切ることで発熱外来にも対応可能。また、救急外来には専用エレベーターを設置し、3階の手術室やHCU(高度治療室)、7階のコロナ専用病棟に直接行けるようにした。
4階より上層階は病棟となる。東側を海病棟、西側を山病棟と窓から見える景色で区分けし、オリジナルのピクトグラムをデザイン。また、リハビリ室は回復期リハビリ病棟のある4階に、透析室(36床まで増床可能)は入院透析患者さんの多い障がい者病棟のある5階にそれぞれ隣接して配置、患者さんの移動はもちろん、スタッフの連携にも配慮した。7階のコロナ専用病棟では、状況に応じて病床数を拡大・縮小できるように、ナースコールの設定がフレキシブルに変更可能だ。
医療機器では、AI(人工知能)を搭載した1.5テスラのMRI(磁気共鳴画像診断)などを新規に導入。今年4月に販売開始したデジタルX線TVシステムは県内初導入となる。また、職員の連絡ツールにはグループで初めてスマートフォンを採用。ナースコールや見守りカメラとの連動機能なども搭載し、より働きやすい環境を整えた。
倉掛真理子・副院長兼看護部長 皆が笑顔になる病院づくり
職員の働きやすい環境づくりのため、徳洲会グループで初めてスマートフォンを用いたシステム導入します。チャット機能などに慣れるため、移転前から試験的に導入、移転後はスムーズに運用を開始し、患者さんのより良いケアに役立てていきたいと思います。 新病院の柱である救急医療の強化に合わせ、看護師の育成にも力を入れていきます。また、急性期や回復期など複数の機能をもつケアミックス病院だからこそ、看護師の予測、判断する能力がより重要になると考えます。現在、特定行為研修を修了した看護師が5人、研修中の看護師が2人いますので、活躍の場を増やしていきたいです。そして、患者さんもスタッフも笑顔になれるような病院づくりをしていきたいと思います。
→徳洲新聞1313号掲載



