徳洲会グループ
来春「看護学研究科」始動 次代を担う質高い看護職リーダー育成
学校法人徳洲会が3月に文部科学省に設置認可申請していた湘南鎌倉医療大学大学院の設置が、8月27日付で文部科学大臣から認可された。同大学院は2022年4月の開学時点で看護学研究科・看護学専攻を開設し、博士前期課程(2年間、入学定員6人)で修士(看護学)、博士後期課程(3年間、入学定員3人)で博士(看護学)の学位が取得できる。同大学の理念、目的を基盤とし、さらに学びを深め、次代を担う質の高い看護職を育成する。
臨床・研究・教育の発展に寄与
湘南鎌倉医療大学は"生命だけは平等だ"の開学理念に基づき、「いつでも、どこでも、誰でもが最善の医療・ケアを受けられる社会の構築を目指し、日々研鑽する医療人を育成する」ことを目的に、昨年4月に開学した。来春スタートする同大学院では、同大学の理念・目的を基盤とし、さらに深く幅広く医療職として必要な自己研鑽を続け、医療分野の実践・研究・教育の発展に寄与する人材を育成する。
具体的には、博士前期課程では「研究的視点をもった実践者としての能力をさらに進化させ、看護専門職者として地域や多職種連携において、保健医療の発展に貢献できる能力を修得した人材」、博士後期課程では「幅広い視野と深い学識をもって自立して研究する能力を備え、人間の生涯および地域に対する看護の質の改善・向上のためリーダーシップを取る能力を有する人材」を育成。
博士前期課程の修業年限は2年。教育課程では、看護学で研究過程を遂行することができ、リサーチ・エビデンスを教育や実践に活用することができ、また人間の生涯および地域に対する看護の課題解決のために多職種や地域との連携ができる人材を養成する。
博士後期課程の修業年限は3年。教育課程では、博士前期課程で培った研究能力をさらに発展させ、幅広い視野と深い学識を基盤に自立して研究できる能力を備え、人間の生涯および地域に対する看護の質の改善・向上のために教育・研究をとおして発信できる人材を養成する。
両課程ともに「共通科目」と「専門科目」で編成し、専門科目には「生涯発達看護学分野」と「広域看護学分野」のふたつを設置。生涯発達看護学分野には「リプロダクティブヘルス看護学」、「小児看護学」、「成人看護学」、「老年看護学」、広域看護学分野には「在宅看護学」、「公衆衛生看護学」の計6科目を置き、博士前期課程の定員は各科目に1人ずつの計6人、博士後期課程では定員3人が6科目のいずれかに所属することになる。
文科省による設置認可を受け、学校法人徳洲会の鈴木隆夫理事長は「大学院も徳洲会グループとして、同じ理念を掲げています。"生命だけは平等だ"のマインドをもった次代のリーダーとなる看護師、研究者を育成します」と意気軒高だ。
さらに、医療大学の柱として臨床、教育、研究を挙げ、「まず臨床ありきと考えています。それを支えるのが研究です。大学院では博士号を取得することだけが目的ではなく、臨床のための研究を行い、現場に還元してもらいたいと考えています」と期待を寄せる。
学校法人徳洲会の今後の展望として「医療大学として、医療に関するすべての分野に関与していきたい。とくに重視しているのが病院経営学です。今後は医師ならば誰でも院長になれる時代は終わり、経営を学ばないと院長になれない時代が到来すると思います。がん医療に寄与する診療放射線技師や医学物理士、AI(人工知能)の進化で大きく変わるリハビリテーションセラピストの育成も必要です。最終的に、世界の医療に貢献できる人材を輩出していきたい」と鈴木理事長は明かす。
→徳洲新聞1303号掲載

