福岡徳洲会病院

研修で病院全体に働きかけ

福岡徳洲会病院はコロナ禍にともない、昨年から職員のストレスマネジメントに注力している。臨床心理士の体制を充実するとともに、12月から看護、コメディカル、事務の各部門を対象に毎月「ストレスケア研修」を開催。従来の個別対応だけでなく、組織横断的に集団で取り組む方法も取り入れた。

ストレスケア研修は職員のストレス軽減を目的に、コミュニケーションとリラクゼーションを中心とするプログラム。三坂奈津子・臨床心理士(公認心理師)と荻原莉穂・臨床心理士(同)が講師を務め、呼吸法や漸進性筋弛緩法(筋肉を数秒間緊張させた後、一気に緩めることを繰り返しリラックスする方法)を用いた簡単な運動を行い、最後にグループワークで気分転換の方法など情報交換する。毎回、講堂を使用し、所要時間は1時間以内。自由参加制だが、コロナ禍のため15人程度の定員を設けている。

きっかけはコロナ禍にともなう職員のストレス増加。休職・退職する職員が見られるようになったことから、同院は常勤臨床心理士を1人増員。さらに瀬上希代子・看護部長がストレスケアをテーマにした研修の開催を提案、病院として実施することが決まった。「リーダーが体験しなければ定着しない」(瀬上・看護部長)と、初回は看護、コメディカル、事務の各部門所属長が参加し、研修に対する理解を促した。

講師の三坂・臨床心理士と荻原・臨床心理士は「毎回のアンケート調査結果からも好評です」と手応えを示す。「職員のメンタルヘルスは個別対応しか経験がなく、研修として広く働きかける取り組みは当院が初めて」と口をそろえる。今春には同院ホームページの職員専用サイトから匿名で相談できる仕組みも整備。

 

→徳洲新聞1297号掲載

 

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