徳洲会グループ

徳洲会グループ「第5波」との闘い

7月後半から全国的に新型コロナウイルスの感染者数が急増している。8月5日には1日の新規感染者数が1万5000人を超え過去最多を更新した。緊急事態宣言が出されていた東京都と沖縄県は宣言を延長し、新たに埼玉県、千葉県、神奈川県、大阪府に発令。また、まん延防止等重点措置の対象地域も13道府県に拡大している(いずれも期限は8月31日まで)。高齢者の方々へのワクチン接種が進んできたことなどにより、第5波では若い世代の感染が多いのが特徴だ。今号では全国にある徳洲会グループ病院の対応状況をリポートする。

増床に次ぐ増床

神奈川県の湘南藤沢徳洲会病院は軽症・中等症に42床、疑似症に10床を用意。今は近隣の病院も逼迫し、重症化しても搬送できる病院がないため、そのままコロナ病棟での管理を余儀なくされている。そのためICU(集中治療室)から看護師を移動させるなど人員配置に苦慮。津島春美・看護部長は「第5波が本格化すると、さらにコロナ患者さんの入院が増えることが予想されるため、各病棟からもスタッフを少しずつコロナ病棟に回すことを検討しています」と背筋を伸ばす。

湘南鎌倉総合病院は隣地で神奈川県の臨時医療施設(180床)を運営。7月の連休明けからコロナ患者さんが急増している。八木沼正子・看護部長は「在宅療養中の患者さんが悪化して救急に運ばれ、そのまま入院するケースも多いです。現在は本院のベッド稼働数を調整し、臨時医療施設にスタッフを回す準備を始めています」と明かす。

大和徳洲会病院、葉山ハートセンター、茅ヶ崎徳洲会病院、湘南厚木病院は疑似症用の病床を確保して対応。精神科単科病院である日野病院は、入院患者さんの外出制限、面会制限など行っている。

沖縄県の南部徳洲会病院は30床のコロナ専用病床がつねに満床状態だ。増床も検討しているが、人員配置の問題もあり、現段階では病床コントロールでしのいでいる。大城光子・看護部長は「一般病棟も逼迫しているため、コロナ病床へのスタッフ配置は厳しいです」と吐露。ワクチン接種は「8月から枠を広げて対応しています。職員家族への接種も始まり、ワクチン接種の早期普及に向け取り組んでいます」。

中部徳洲会病院はコロナ陽性者の受け入れのために増床した21床とHCU(高度治療室)3床に、7月下旬から6床を追加。さらに増床すべきか、今は“瀬戸際”だと言う。照屋いずみ看護部長は「救急や通常診療とのバランスを見て対応していくしかありません」と苦渋の表情。また、同院の後方支援として、北谷病院は症状が安定したコロナ患者さんの受け入れに力を入れている。

診療所も発熱外来に積極的だ。徳洲会ハンビークリニックでは通常1日5人ほどだが、7月下旬以降は20~30人に急増している。

離島の宮古島徳洲会病院、石垣島徳洲会病院はそれぞれ島内の県立病院と連携し、コロナ患者さんに鋭意対応。

 

→徳洲新聞1299号掲載