庄内余目病院

余目病院は7年前から学生にリアルなチーム医療を体験してもらうため、多学部合同の研修会を開催している。多職種連携は臨床現場ではスタンダードとなって久しいが、学生時代に経験する機会はほとんどなく、「3学部合同で、これほどの長時間、ひとつの事例にじっくりと向き合うのは、非常にユニークな試みだと思います」と、自身も医学生らに向けた講演を多数行っている民谷健太郎医師(同セミナー講師)。
今年は医学生4人、看護学生6人、薬学生2人の計12人が、救急搬送事例の経過を4日間追った。
オリエンテーション後、嘔気(おうき)とふらつきを主訴に救急外来を受診した50歳代女性の事例が提示された。学生らは、まず学部別に分かれ、疾患の推察や早急に行うべき治療、依頼すべき検査、問診で聞いておくべき病歴・薬歴など、救急外来での各職種の初 期対応を討論。翌日には、その結果をもとに医師から看護師・薬剤師への申し送りと、薬剤師から医師・看護師への申し送りのロールプレイ(設定場面の役割を演じる研修法)を行った。
同セミナーは実臨床のリアルさを追求するため、事例に時間の概念を加えている。初期対応や申し送りの最中にも病歴や薬歴、検査結果などが徐々に明らかとなり、その都度、治療計画などを見直していた。