徳洲会グループ

全病院・施設職員参加は初めて

徳洲会グループは第5回QI大会を開催した。今回はコロナ禍のため、事前収録した演題発表動画を全病院・施設から視聴するオンライン形式で実施。過去最多116演題の応募から、一定の評価基準に沿って厳選した15演題の発表を行った。同大会は医療の質向上や業務改善の推進を目的として2016年以降、毎年開催。各病院・施設の日頃の活動成果を共有しグループ全体の底上げを図る重要な機会となっている。

臨床 身体抑制ゼロ目指す ──南部徳洲会病院

小松ちひろ看護主任が「急性期病院における身体抑制廃止に向けた取り組み~抑制のない看護を目指して~」をテーマに発表。院外研修参加者がリーダーになり、各病棟で身体抑制廃止に向けた取り組みを推進、さらに拘束用具の中央管理や受け取り時のフローチャート作成など実施した。

結果、18年度は15.1%あった身体抑制率が2.0%まで減少、小松主任は「スタッフの倫理的視点を高め、看護ケアの意識向上につながりました」。1位を獲得し、「取り組み始めたばかりの活動なので、意識的に継続して定着させていきたいです」とやる気十分だ。

ACLSを5分以内に ──中部徳洲会病院

宮里典子・看護師長が「ACLS5分以内遵守率」と題し発表。院内緊急放送が発動した後、5分以内にACLS(二次救命処置)をできなかった症例を分析し、改善策として声が聞き取りやすい固定電話で連絡、緊急エレベーターは救急優先で定位置の2階に戻すなど実施した。結果、遵守率は年々増加。「CPA(心肺機能停止)発見の8割が看護師であるため、質の高い看護教育などが必要です」と考察。

ペア体制で除水量確認 ──湘南鎌倉総合病院

山下昭二・血液浄化部看護師長(現・山北徳洲会病院看護部長)が「透析中の除水量変更に関するインシデントの低減化」をテーマに発表。透析時にしっかり除水できないと心臓への負担が増すことから、ペアチェック体制を整備し、定型文として「目標除水、UFR(除水速度)、透析時間、担当者名」の記録を徹底した。結果、インシデント発生率は低下、「除水量変更に関するインシデントを検討した報告はまれであり、有効な方法を示せました」と強調した。

 

→徳洲新聞1294号掲載