千葉徳洲会病院

研修会はエボラ出血熱の流行状況や対応方法などに関する講義に加え、実際に個人防護服(PPE)を用いた着脱訓練を行った。 昨年以降、西アフリカでエボラ出血熱が猛威を振るっており、疑い例を含めると死者は9000人を超している。こうしたなか、米国やスペインでも医療従事者の二次感染事例が発生するなど、日本にとっても対岸の火事ではない状況。 国内でエボラ出血熱の患者さん、またはエボラ出血熱が疑われる患者さんがいた場合、全国に45カ所ある第一種感染症指定医療機関が受け入れることになっている。しかし、それ以外の医療機関を患者さんが受診する可能性もゼロではない。医療従事者の二次感染を防ぐにはPPEの正しい着脱が肝要であるため、今回の研修会を企画。千葉病院の髙森繁院長が同医師会の理事を務めている関係から、同院を会場に用いた。 船橋市保健所の松野朝之次長が「エボラ出血熱の流行状況と疑似症患者への対応について」をテーマに講義。 また、同院の橋本昌紀・心臓血管外科部長(ICD=感染制御専門医)が「エボラ出血熱疑似症患者に対する当院での対応」と題し講義した後、同院感染制御部の相内ひとみ看護主任(感染管理認定看護師)の指導により、PPEの着脱訓練を行った。 PPEは上下つなぎのスーツ、シューズカバー、ゴーグル、フェイスシールド、手袋、インナー手袋、N95マスク、(患者さんの状態によっては)ガウンからなる。2人1組になり、適切に着脱できているかを確認しながら手順を進めた。 相内主任は「正しく着脱を行うことができないと感染のリスクが高まります。ほとんどの方が初めての経験でしたので、正確に着脱できていたのは半数弱でした。今回、実際に着脱する訓練を行えたのは、大きな意義があったと思います」と手応えを示していた。