徳洲会グループ
都市部や地方部の多くの徳洲会病院で職員へのワクチン接種が始まっている。各都道府県の事情により優先順位が異なるためワクチンが届く時期に差は見られるものの、1回分も無駄なく接種できるよう入念に準備を重ねたうえで、受け取った病院から順次実施。地域の医療従事者や一般の方への接種に協力する病院では、職員接種で得られた知見を生かしていく考えだ。
訓練重ね入念に準備 患者さん目線で改善
大垣徳洲会病院(岐阜県)は大垣市と安八郡3町の医療従事者、大垣市民のワクチン接種を担う。4月19日の週から地域の医療従事者への接種が始まる見とおし。同院スタッフ約500人を含む約4000人への接種に加え、連携型接種施設8病院に1800人分のワクチンの払い出しも行う。間瀬隆弘院長は「積極的に地域貢献していきます」と意欲を見せる。
これまで訓練を重ね入念に準備してきた。同院コロナ対策特別委員会のコアメンバーである辻量平リハビリテーション科主任(理学療法士)は「訓練の結果をふまえ経過観察の場所を広げるなど本番に備えています」と余念がない。
鹿児島徳洲会病院は3月25日にワクチンが届き、29日から自院の職員に1回目の接種を開始する。基本型接種施設として院内で近隣の医療従事者や一般の方への接種も予定していることから、23日にシミュレーションを実施し、受け付けから問診表の記入と確認、診察、ワクチン接種、接種後の経過観察、接種証明書の発行まで一連の工程を確認した。
反省会では「注射しやすい服装」など、事前に案内が必要な事柄を確認したり、指定の問診票に基づき受け付け表の見直しを提案したりするなど、患者さん目線で改善を検討。倉掛真理子・副院長兼看護部長は「副反応が発生した時のER(救急外来)や観察室の対応スペースなどに課題が見つかりました。安全なワクチン接種ができるよう皆で頑張ります」と準備に励む。
札幌東徳洲会病院では事前に急変時シミュレーションを実施、接種会場が診療エリアから離れていることから、ERへの動線などを確認した。会場には問診などを行う医師とは別に救急医を1人配置し、万が一の事態に備えている。同様にシミュレーションを実施した千葉徳洲会病院は、リハーサルにより急変時のベッドや席の配置など細かな点を修正、スムーズな接種につながった。仙台徳洲会病院でも事前に接種の流れ、急変時の対応など確認。さらに不安点を相談できる体制を整え、何らかの副反応が出た際は少し休むことができるよう接種会場に災害用の簡易ベッドを配置。
古河総合病院(茨城県)は先行接種している病院に赴き接種の様子を見学、受け付け方法や動線など参考にした。
「一般の方への接種も、インフルエンザの企業接種の実施工程をもとに粛々と行う予定です」と堀井勝徳事務長。
静岡徳洲会病院は一般接種時には日中とは別に夕診時間帯にも枠を設け、「少し早めに退勤すれば会社帰りに接種できるようにしたいと思っています」(佐藤篤事務長)と地域に貢献していく方針。
→徳洲新聞1280号掲載

