近畿地方

都市部や地方部の多くの徳洲会病院で職員へのワクチン接種が始まっている。各都道府県の事情により優先順位が異なるためワクチンが届く時期に差は見られるものの、1回分も無駄なく接種できるよう入念に準備を重ねたうえで、受け取った病院から順次実施。地域の医療従事者や一般の方への接種に協力する病院では、職員接種で得られた知見を生かしていく考えだ。

エコーで皮下脂肪厚測定 インスリン注射器を活用

宇治徳洲会病院(京都府)は、針が短くワクチンロスがほぼないインスリン皮下注射用注射器を活用し、1バイアル(瓶)から7回接種できる方法を考案、実施した。接種の際は超音波診断装置(エコー)で皮下脂肪厚を測定し、針が筋肉に届くか確認した。

当初はワクチンが足りず希望する職員1250人中275人に接種できない見込みだったが、同方法で最終的に1259人に実施、1瓶あたり6・92回だったことがわかった。3月末から同様の方法で職員への2回目の接種を行う。その後、近隣の医療従事者や一般の方向けにも、同院1階ロビーと、併設の特別養護老人ホーム内で接種する予定。「ワクチンが国を救うくらいに思っているので、希望される方にひとりでも多く接種できるよう工夫していきたい」と末吉敦院長。

皮下脂肪厚のデータから、通常用いる注射器の針の長さでは根元まで刺すと、約4割が上腕骨に当たってしまうことが判明したため、末吉院長は皮下脂肪厚を測定する大切さを強調している。

中部徳洲会病院(沖縄県)も宇治病院と同じ方法で職員への接種を実施。それでも接種を希望する職員の約3分の2に接種がとどまったが、「ひとりでも多く早めに接種できて良かったです」と照屋いずみ看護部長。

→徳洲新聞1280号掲載