札幌徳洲会病院

札幌病院が開催

札幌徳洲会病院は2月13日から2日間、院内で日本小児集中治療研究会主催「AHA・AAP認定PALSプロバイダーコース」を開催した。PALSとはPediatric Advanced Life Support の略称で、AHA(米国心臓協会)がAAP(米国小児科学会)などと協力し提唱している小児二次救命処置法。同院では感染対策を徹底したうえで、初期研修医や看護師など12人が受講した。

同コースは小児の心停止を未然に防ぐ介入から、重症の疾患や外傷のある小児に対する治療の質の向上と予後の改善など、小児急変対応を学ぶのが目的。体系化された評価手順とアルゴリズムを用い、できるだけ簡便な方法で小児に迫った緊急度を判断、小児科専門医に引き継ぐまでの安定化を行う方法をトレーニングする。

コースでは受講者を2グループに分け、医療用マネキンとシミュレーションコンピュータを用いた実践形式の訓練を中心に行い、合間に講義をはさむ形で進めた。

1日目はコースの紹介をした後、「小児BLS(一次救命処置)の実習とテスト」、「体系的なアプローチとチームダイナミクス」、「呼吸器系緊急事態の管理」、「ショックによる緊急事態の管理」、「不整脈緊急事態の管理」をテーマにグループ別実習を行い、最後に「シナリオシミュレーション」も実施した。2日目は「心拍再開後の治療」の講義からスタート。続いて「シナリオシミュレーション」のグループ別実習を行った後、「ケースシナリオテスト」、「筆記テスト」を実施し、最後に総括した。

受講者からは「これまで緊急時には上級医の言われるまま動いていたが、研修を受け、自分で状況を判断して治療できる力が付いたと思います」、「現場で経験したことのない症例でトレーニングでき、勉強になりました」、「疑問点などすぐに応えていただき、学びにつながりました」など感想が聞かれた。

→徳洲新聞1276号掲載

 

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