武蔵野徳洲会病院
武蔵野徳洲会病院(東京都)は医療安全の研修・勉強会に注力している。全職員対象研修に加え医療安全ステップアップ研修、医療メディエーション勉強会、院内ポンプライセンスの4テーマでプログラムを組み立て、職員の経験やニーズに合わせた内容を展開。
医療安全管理室の吉田和子・看護師長は「全職員対象研修は万人にわかりやすいテーマを扱うので、これだけでは現場の医療安全に対する風土は醸成しません。もっと掘り下げた内容が必要だと考えました」と振り返る。
そこで輸液ポンプに関するインシデント(事故などの発生の恐れがある事態)を減らすため、2017年度に「院内ポンプライセンス」研修を開始。これは基礎、中級、指導者の3段階に分かれた院内専用ライセンスで、輸液ポンプを扱う職種はまず基礎の講義を受けることを推奨。これにより輸液ポンプ操作にかかわるインシデントが大幅に減少した。
次に手がけたのは「医療メディエーション勉強会」。これは紛争の解決手法のひとつで、中立的な第三者(メディエーター)が対立する当事者同士に対話を促し、解決策を見出す。18年度の開始当初は講義のみで構成していたが、今年度から講義とロールプレイを組み合わせ、より実践的な内容に変更。苦情対応にかかる時間が短縮できたと現場からも好評だ。
さらに昨年、「医療安全ステップアップ研修」を開始。ステップ1(2年目以下)、ステップ2(3年目からリーダー)、ステップ3(医師や役職者)の3段階に分け、経験に応じたプログラムを用意。
吉田師長は「研修を地道に行うことで、医療安全への意識を高めることができます。マニュアルを守り自分だけがミスをしないのではなく、まわりをサポートできるまでに成長することが目標です。今後も研修のテーマ設定には柔軟に対応し、後進の育成も心がけていきたいと思います」と意気込みを見せる。
→徳洲新聞1258号掲載



