鹿児島徳洲会病院

診療への直接的な影響回避

9月上旬に発生した台風10号は、とくに九州地方で大規模停電など大きな被害をもたらした。こうしたなか鹿児島徳洲会病院は3年前から災害対策を強化、体制や物品の整備・拡充に努めていたことが奏功し、診療への直接的な影響は見られなかった。同院は、あらためて備えの大切さを訴える。

同院は2016年の熊本地震を契機に17年から災害対策の強化に着手。マニュアルを見直したり、DMATチームを増やしたりして院内の体制強化に努めた。同時に、物品も充足。ランタンを増やし各部署に配備、無線機も最新タイプに更新し増台。避難などに使用するエアストレッチャーも新規に購入した。

「緊急対策会議や院内待機などに関するルールを明文化したり、池田院長就任後、経営が改善したため物品を増やしたりしました」(和田室長)。こうした試みにより、台風10号では看護師を中心に最大44人の職員が院内に宿泊し、シフトどおりに勤務。停電の際はランタンや無線機が活躍した。最新の無線機は「異なるフロア間でもクリアに通信できます。本当に役立ちました」と和田室長は振り返る。

同院の試みは鹿児島県内の徳洲会病院にも展開。山川病院にはエアストレッチャーを貸し出し、大隅鹿屋病院には、かつて無線機の有用性を説明したことから、台風が去った後、感謝された。和田室長は「あらためて備えの大切さを実感しました」と吐露。NPO法人TMAT(徳洲会医療救援隊)の野口幸洋・事務局員とも連絡を密に取ったことも明かし、協力に謝意を表していた。

 

→徳洲新聞1257号掲載

 

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