鹿児島徳洲会病院

診療への直接的な影響回避

9月上旬に発生した台風10号は、とくに九州地方で大規模停電など大きな被害をもたらした。こうしたなか鹿児島徳洲会病院は3年前から災害対策を強化、体制や物品の整備・拡充に努めていたことが奏功し、診療への直接的な影響は見られなかった。同院は、あらためて備えの大切さを訴える。

鹿児島病院は、気象庁から台風10号が特別警報クラスに発達し9月6日から7日にかけて九州地方に接近する可能性が示唆されたことなどを受け、4日に災害警戒本部・緊急対策会議を開催。池田佳広院長を筆頭に倉掛真理子・副院長兼看護部長、古堅剛事務長、臨床工学技士(CE)、システムエンジニア、医事課や総務課職員、DMAT(国の災害医療チーム)隊員の資格をもつ和田茂人・経営企画室長ら12人で停電や風水害、診療体制、職員への周知など、以後の対策や方針を検討した。

具体的には、携帯端末内の無料コミュニケーションアプリを活用し、同対策会議メンバー間で情報共有する体制を構築。情報収集に努めるかたわら、6日までに院外の看板や植木鉢など撤去、ランタンの配備や非常用自家発電機用の重油など備蓄の確認、防災使用物品の準備、院内に待機する職員の確認などを行った。

こうした準備を整え、最も風雨の強かった6日、7日も診療。6日夜には複数回の停電があったが、暴風域からはずれた7日未明まで直接的な影響はなかった。「停電の際は非常電源に切り替わり自動で復旧しました。空調設備や検査機器が一時使用できませんでしたが、診療には影響しませんでした」と和田室長。大きなトラブルなく乗りきった要因を「備え」と指摘する。

 

→徳洲新聞1257号掲載

 

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