福岡徳洲会病院

福岡徳洲会病院は手術室の災害避難訓練を行った。2018年から年に2回、テーマを決めて順次実施。今まではメインの3階10室で取り組んでいたが、昨年4階に3室増設したことから、今回は4階と3階手術室との連携を主眼とした。

訓練では毎回、院内に設置している品質管理チームの災害訓練担当者が趣向を凝らしたシナリオを作成。従来は必要な外科医師や麻酔科医師、看護師、コメディカルら多職種で臨んでいたが、今回は初めて看護師だけで訓練を行った。

訓練は、被災したことで通信手段が使用できない事態を想定。執刀医役と麻酔医役を決め、フロアが異なる手術室間の連携を図るなか、リーダーやメッセンジャーの役割・機能などを検証した。具体的には人の配置や患者さんへの対応、手術継続の判断、連絡手段や伝達内容などを、それぞれ確認した。

訓練を終え、山内好美・手術室看護師長は「ロールプレイにより、看護師が執刀医役や麻酔医役を務めることで、あらためて看護師として医師にどのようなサポートが必要なのかを考えることができました」と満足げ。参加者へのアンケートでも好評だったという。

山内・看護師長は、回を重ねるごとに訓練の質が「確実に高まっている」と手応えを示唆。「毎回、多くの意見や感想が寄せられることからも、スタッフの意識の高さがうかがえます。〝備えあれば憂いなし〟の精神で今後も訓練を進化させ、いざという時に頼れる存在となれるよう精進していきたい」と意気込んでいる。

瀬上希代子・看護部長も「平成以降、地震をはじめ大規模な自然災害が増えている」と指摘し、「いつどこで起こるかわからないからこそ、日頃の取り組みが重要。今後もいろいろなケースを想定して備えたい」と気を引き締める。

同院は福岡県の地域災害拠点病院・災害派遣医療チーム(福岡県DMAT)指定医療機関として、多様な災害対策を講じており、手術室以外にも各部署の特性に応じた災害訓練を実施している。

 

→徳洲新聞1255号掲載

 

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