九州地方
所属病院の負担軽減に寄与

徳洲会看護部門九州ブロックは8月7日、副主任看護師研修を行った。同研修は、徳洲会看護部門が2018年に企画しブロック単位で開催。毎年4月に副主任に昇格した看護師を主な対象とし、組織のマネジメントや看護管理などについて学ぶ。
九州ブロックでは講義計画を3回に分け実施。従来、福岡徳洲会病院や鹿児島徳洲会病院に集うスタイルだったが、新型コロナウイルスの影響により今年度はオンライン形式を導入した。同ブロックに属する福岡病院、二日市徳洲会病院(福岡県)、長崎北徳洲会病院、鹿児島病院、大隅鹿屋病院(鹿児島県)、山川病院(同)、屋久島徳洲会病院(同)、宇和島徳洲会病院(愛媛県)の8病院をテレビ会議システムでつなぎ、看護副主任ら計20人が各病院から参加。
2回目のこの日は、鹿児島病院の倉掛真理子・副院長兼看護部長と福岡病院の瀬上希代子・看護部長が講師を務めた。
「看護サービス管理」、「ヘルスケアについて」、「組織論とグループマネジメント」と題する講義を行い、参加者はさまざまな組織の理念に対する考え方や看護提供方式、看護の質を測る指標、徳洲会グループ看護部門について、看護部門での副主任の役割、社会保障制度や医療保険制度、看護師としての経営的視点など多様なテーマで理論などを学んだ。
随時、ディスカッションも実施。所属する病棟についてSWOT分析(内外の環境から現状を把握する手法)し発表した。そのうえで、BSC(バランスト・スコアカード:業績評価システム)による目標管理などを学習した。
オンラインという初の試みに、瀬上部長は「当ブロックでは今春から看護部長会議で導入していたため、スムーズにできています」と笑顔。倉掛副院長も「移動にともなう時間や経済的な負担が少なく、かつ参加者の顔も見えるオンラインは有用」と評価し、「集合型とうまく使い分けてできたら」と、今後も活用していく意向だ。
→徳洲新聞1253号掲載