徳洲会グループ

NPO法人TMAT(徳洲会医療救援隊)は8月22日、今春開学した湘南鎌倉医療大学(神奈川県)を会場に初めて「第19回国内災害医療支援トレーニングコース」を実施、同大教員も聴講した。同コースを修了することで、TMAT隊員として国内災害での活動参加要件を満たすことができる。

同コースは災害地の対象を国内に絞った1日間の研修会。いつどこで発生するかわからない国内災害に対し、より多くの医療従事者がTMAT隊員として医療支援活動に参加できる体制を整えるのが目的だ。国内と海外の双方での活動を想定した「災害救護・国際協力ベーシックコース」(2日間)もある。

今回は徳洲会グループ病院から33人が受講。講師は湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)の髙力俊策副院長、同院の久保健一看護師、四街道徳洲会病院(千葉県)の栁澤修平看護師、成田富里徳洲会病院(同)の浅野昌子看護師が務めた。聴講を希望する同大学生もいたが、新型コロナウイルスの感染対策に加え、初めての試験期間が重なったため自粛した。

プログラムは座学と机上訓練で構成。座学では「災害医療総論」、「国内災害の実際」で災害時に連携が必要な行政機関、TMATの活動実績などについて解説。さらに、7月の九州南部豪雨での活動報告も行った。

机上訓練では、災害発生から隊員派遣、被災地での医療支援活動と撤収までの流れをシミュレーションしながら、グループワーク形式で学んだ。最後に、参加者全員に修了証とオリジナルTシャツが手渡された。

聴講した森明子・看護学部長は「実践的かつ面白い内容で勉強になりました。今後、学生の授業もお願いすると思いますので、楽しみにしています」と期待を寄せていた。

 

→徳洲新聞1251号掲載