吹田徳洲会病院
バージョン4を徳洲会で初取得
吹田徳洲会病院(大阪府)は、日本人間ドック学会の「人間ドック健診施設機能評価バージョン4」の施設認定を取得した。同バージョンの認定を取得したのは徳洲会グループで初めて。これは人間ドックの質の向上と、継続的な改善が可能な施設を増やすことを目的とした機能評価で、3領域14項目140カ所について書面および実地で審査。同院は医師、看護師、検査技師、事務担当者でチームを組み、1年がかりで準備を進め、120カ所でA評価を受けた。今後は、審査を機に立ち上げたフォローアップ体制や保健指導体制などについて、さらに質を高めていく。
同機能評価は、書面および実地で①理念達成に向けた組織運営、②受診者中心の良質な健診の実践、③継続的な質改善の取り組み――の3領域について審査。旧バージョンよりクリアしなくてはならない課題が増え、徳洲会では同バージョンの取得は吹田病院が初めて。4月25日に取得。
審査項目は多岐にわたり、同院では、この機能評価のため、石川健治・健診センター長(人間ドック健診専門医・指導医)、事務担当の鎌船敦・同副センター長兼国際医療支援室副室長(診療放射線技師)、岩本真里看護師、琉健二・臨床検査技師の4人が中心となり、2019年4月から約1年かけて準備した。具体的には各種マニュアルや書類の作成、フォローアップ体制や保健指導体制などの構築、BLS(一時救命処置)訓練実施など。
とくに苦労したのがマニュアル作成だ。血液検査、超音波検査、胸部X線検査、上部・下部消化管内視鏡検査、診察、受診者の呼び出しなど、健診センターで受診者さんが受けるすべての行為について、それぞれ学会が規定する基準に沿ったマニュアルの作成が求められ、「そこまで細部にわたるマニュアルの用意がなく、かなり大変な作業でした」と、メンバーらは振り返る。しかし、マニュアル化の過程で一つひとつの行為を再確認でき、「足りていない部分が明らかになりました。あらためて検査などを見直す意義は大きかった」と琉・検査技師。
健診センター内で急病人が出た際の対応もマニュアル化した。「健診センターは主に健康な方がいらっしゃることから、これまでセンターとしてBLSは訓練してきませんでした。今回の受審で、そこまでの配慮が必要だと気付かされました」(岩本看護師)。
また、同院の19年度の人間ドック受診件数2183件のうち、海外からの受診が609件と全体の約3分の1に及ぶため、同院国際医療支援室とも連携を図りながら、健診センターで必要な外国語会話集なども作成。
精密検査が必要な受診者のその後を追跡するフォローアップや、メタボリックシンドローム(代謝症候群)の患者さんに対する保健指導の体制もほぼゼロからの構築だった。岩本看護師は人間ドック健診情報管理指導士(人間ドックアドバイザー)講習会を受講し、これらについてもマニュアルを作成。何度も改変を重ねながら、自院の状況や学会の規定に見合うものをつくってきた。
「この機能評価では改善は必須です。1年間、マニュアルだけでなく随所で、必要と感じた都度、改変を重ねてきました。この点は、実地調査でサーベイヤー(審査員)にも高く評価されています」(石川センター長)
→徳洲新聞1242号掲載


