湘南鎌倉総合病院

超高齢社会での医療ニーズ増に対応

湘南鎌倉総合病院(神奈川県)は4月、看護師の特定行為研修を開始した。研修生は同院から3人、東京西徳洲会病院から2人の計5人。今回、研修対象になるのは「術中麻酔管理領域」パッケージで、6区分8行為を1年かけて研修する。徳洲会で同研修に取り組むのは南部徳洲会病院(沖縄県)、札幌徳洲会病院に次ぎ3施設目。

徳洲会グループで3施設目

厚生労働省は2015年10月、「特定行為に係る看護師の研修制度」を創設した。同研修制度は医師(歯科医師を含む)の診療を補助する行為を特定し、手順書に沿って同行為を実施できる看護師を計画的に養成していくのが目的だ。

この背景にあるのが団塊の世代が75歳以上を迎える「2025年問題」。高齢化が進み、医療の高度化・複雑化が進むなか、質が高く安全な医療を提供するためには、チーム医療の推進が必要となる。成功の鍵は多職種それぞれが高い専門性を発揮し、互いに連携して適切な医療を提供すること。このなかで看護師は患者さんの状態を見極め、必要な医療サービスを適切なタイミングで届ける役割を担い、急性期医療から在宅医療を地域で支えていくための要になることが期待される。

湘南鎌倉病院でも患者さんの高齢化が進む。19年度には救命救急センター(救急搬送、ウォークイン含む)に約4万3000人の患者さんが来院したが、このうち約4割が70歳以上、また同院で行った手術は約5割が70歳以上の高齢者だった。

こうしたなか、同研修の導入を企図した園田清次郎・麻酔科部長は「超高齢社会の進展で、地域の医療ニーズは1割以上増えることが予想されます。地域の医療資源は限られているため、近隣の医療機関で対応できなかった患者さんが、当院に押し寄せる可能性があります。こうした状況に対応するためには、今のうちから準備しておく必要があります」と明かす。

八木沼正子・看護部長も医療ニーズが増大するなか、地域のなかで同院の役割がさらに大きくなると考えており、「優れた看護師を増やすことは急務です。学んで、知識を得て、実践力を高めることで、医師をしっかりとサポートできるようになります。ここに新たな仕事へのやりがいも生まれます」と、同研修の必要性を訴える。

 

→徳洲新聞1236号掲載

 

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