介護系施設

ガラス越しで面会

介護老人保健施設はさま徳洲苑(千葉県)は5月4~12日にかけて、利用者さんと家族がガラス越しに面会する場を設けた。互いの不安解消が目的。同苑は、新型コロナウイルスの感染拡大により2月25日以降面会を中止していた。

面会は2階と3階の利用者さん90人が対象。午前・午後の2部制とし、事前に家族に案内したうえでスケジュールを調整した。場所は1階のリハビリテーション訓練室。同時に面会できるのは4組までに制限し、1組当たり30分を目安とした。室内にリハビリスペースを2カ所、家族との会話スペースを2カ所設け、訪れた家族は屋外からガラス越しに利用者さんが元気にリハビリに取り組む様子を見たり、電話で話したりした。訓練室には2階と3階の利用者さんが混在しないように配慮するなど、感染防止に十分に努めた。

「素敵な企画」感謝の声

面会を終えた利用者さんは「久しぶりに家族と会えて安心できました」など、一様に笑顔。家族からは「大変な状況のなか、ケアしていただいているうえに、こんなに素敵な企画を用意してくださり本当にありがたい限りです」と、スタッフへの感謝の言葉が相次いだ。

辻みゆき事務長は「インフルエンザが流行した時でも面会中止は10日間程度。面会中止が2カ月以上に及び、ご利用者様とご家族の双方から不安の声が聞かれるなか、少しでも安心していただきたいと考え企画しました」と吐露。「なかにはマスクを寄付してくださるご家族もいて、私たちも温かい気持ちになりました」と振り返った。

面会以外にも、同苑は4月から利用者さんの様子を記した手紙を家族に郵送。利用者さんの写真や直筆メッセージも添え、状況がイメージしやすいように工夫した。「国難と言える状況下で、少しでも明るい笑顔を届けたい」と辻事務長。今後も「工夫しながらご利用者様とご家族がコミュニケーションを図れる場を提供したい」と意欲的だ。

 

→徳洲新聞1237号掲載