八尾徳洲会総合病院
2020/04/14
徳洲会グループ医療経営戦略セミナーが2月1日から2日間、千葉県で開かれた。初日に第4回QI(Quality Improvement / Indicator)大会を開催、審査を経て選ばれた徳洲会グループ10施設が医療・介護の質向上の成果を発表した。参加者による投票の結果、1位に湘南鎌倉総合病院(神奈川県)が初選出された。同大会は、医療の質向上や業務改善に取り組む各施設の活動成果を共有することで、グループ全体の底上げを目的としている。
術前の消毒薬変更が奏功
川人彩看護師が「SSI(手術部位感染)に関する業務改善」と題し発表した。2017年度の自院の全手術におけるSSI発生率を調べたところ、とくに消化器外科、肝臓外科系創分類のクラス2(準清潔創)での発生率が全国平均より高いことが判明。手術前の消毒薬を変更した結果、消化器外科・肝臓外科系創分類クラス2(準清潔創)でSSI発生率の低下が見られ、さらに一部を除く対象術式でもおおむね全国平均を下回る結果となった。コスト面での効果も得られたことを明かし、「今後、術中の一重手袋の着用禁止や、手袋の2~3時間ごとの交換に取り組むことが必要」とまとめた。
→徳洲新聞1222号掲載