介護系施設

第30回全国介護老人保健施設(老健)記念大会が昨年11月20日から3日間、大分県で開かれた。多メインテーマは「地域と共に紡ぐ令和老健~豊の国から真価・深化・進化~」。徳洲会グループは全国から21施設が計53演題を発表した。演題数が多かった施設を中心に、主に業務改善をテーマとする演題を紹介する。

老健吹田徳洲苑(大阪府)

最多の9演題を発表した。このうち、西端博美・介護福祉士は通所リハビリテーションのプログラムを改善した取り組みを紹介。利用者さんへのアンケート結果から、とくに午前中のプログラムに対する満足度が低いことが判明。午前中に行う入浴介助の人員配置を工夫し、少なくなりがちなフロアのスタッフ数を増やすとともに、吹田市が取り組んでいる介護サポーター(一定の講習を受けた地域の元気な高齢者が介護現場で簡単な補助業務を行う)を活用した。

さらに、利用者さんの達成感を高めようとプログラムの目的や自己目標を記す「夢ノート」を作成。これらの結果、利用者さんの満足度が向上した。

並河俊弘・事務責任者と﨑将大・理学療法士(PT)は自施設のインシデント報告で約7割を占める転倒・転落の防止がテーマ。並河・事務責任者は起こりやすい場所や時間、状況などを分析し、居室内を見とおせる工夫や利用者さんの排泄(はいせつ)パターンの把握などに努めた結果、効果が得られことをアピールした。﨑PTは車いすのブレーキに着目。利用者さんがかけ忘れないように、紅白のストライプ模様の長い筒をレバーに装着して視界に入りやすくしたところ、介護職員も確認しやすいなど一定の効果が得られたと報告した。